地理
高校生
解決済み

高校地理のメルカトル図法の問題です。
Q写真の地図上のAB間、CD間、EF間のそれぞれの最短コースで、最も距離が短いのはどれ。
A CD間
とあるのですが、なぜCD間が最も距離が短いと分かるのかが分かりません。
解説をくわしく答えてくださるとありがたいです。
分かる方よろしくおねがいします🙇🏻‍♀️

47k kim メルカトルの罠 B ¡E ¡F 西経45° ↓ グリーン ランド N Z、 本初子午線 530 東経135度 明石
メルカトル図法 大圏航路 最短コース

回答

✨ ベストアンサー ✨

まず、緯線も経線も15度間隔でひかれていることを確認しましょう。そして、
A-Bは、経度0度~南緯30度までの、経線の30度分の長さです。地球1周4万㎞のうちの30度/360度の長さになります。
E-Fは、西経120度~150度までの赤道の30度分の長さです。地球1周4万㎞のうちの30度/360度の長さになります。
C-Dは、西経90度~150度までの北緯60度の緯線の長さです。北緯60度の緯線1周は2万㎞で、そのうちの60/360度の長さになります。
…気づきましたか?厳密に言うと地球は自転しているから、ほんの少し赤道が膨らんでいるのですが、完全な球だとすると、この3つの長さは同じなんです。
しかし、A-BとE-Fが最短コースなのに対して、C-Dの緯線は「最短コース」ではなく、別にあるんです。
だから、「A-Bの経線」=「E-Fの赤道」=「C-Dの緯線」>「C-Dの最短コース」となります。
まるでクイズですね…。

北緯60度の緯線1周なぜ2万㎞なのかは、下のところを参考にしてください。
https://www.clearnotebooks.com/ja/questions/1654599#1694657

おゆむ

回答ありがとうございます🙇🏻‍♀️
解説について少し質問です。
最後のだから、「A-Bの経線」=「E-Fの赤道」=「C-Dの緯線」>「C-Dの最短コース」となります。というところなのですが、
地球は赤道付近が膨らんでいるから、赤道付近にあるAB間、EF間のほうがCD間よりも長さが少し長くなる。つまりCD間の方が距離が短い→CD間が最短コース。という解釈で間違ってないでしょうか…?

地道な地理

この問題のポイントは、
A-BとE-Fが最短コースなのに対して、C-Dの緯線は「最短コース」ではない
というところなんです。

赤道がふくらんでいる分は、E-Fは3340㎞、A-Bは3320㎞で、20㎞くらいしか差がありませんが、C-Dの距離を測ってみたら3230㎞でした。100㎞前後の差がありますが、これはC-Dが「最短コースではない」からです。

地道な地理

地理院地図で、最短コースを書いてみました(赤い点線)。北緯60度の緯線とは、だいぶずれています。

地道な地理

こっちですね。すみません…。

おゆむ

何度も質問すみません🙇🏻‍♀️
なぜCD間は最短コースではないと分かるのでしょうか?
あと、この問題のプリントにわたし自身が先生の解説で大圏航路、等隔航路、とメモしているのですがそれが何か関係あったりするのでしょうか…?

地道な地理

関係「大あり」です。
「大圏航路」は最短コースですから。
メルカトル図法では、等角航路を直線で表現できますが、それは最短コースではありません。
最短コースを地図に書くと、上の図の赤い点線のようになります。
ただし、赤道上の2点を結ぶ直線と、経線上の2点を結ぶ直線は、等角航路でもあるし、大圏航路でもあります。

この問題だと、最短コース=大圏航路は別にあって、C-Dの緯線は違う ということを知っているかどうかの問題です。
大昔、センター試験に出た問題だから、いまだに出題する人がいますが、あまりいい問題ではありません。

おゆむ

あまりいい問題ではないのですね…
何度も質問に答えてくださってありがとうございました🙇🏻‍♀️

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