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この地形図から言えることは、「桜が丘」の集落は新しい集落だと考えられることです。
道路や建物の建ち方が新興住宅地の形をしています。
そして、周囲が水田ですから、おそらく、この2点がポイントじゃないかと。
古くからの集落は、自然堤防に沿って細長く伸びていたり、扇状地の扇端に沿ってカーブしたりしています。
扇状地の扇央には新しい集落ができますが、「桜が丘」の周囲のような水田はありません。
河岸段丘は、段丘面のふちに崖がありますが、この地図を見てもなさそうです。
だから、アイウは違います。
それにしても、「桜が丘」という地名も迷わせますね。
この場所を古い地形図で見たら「後背湿地」でした。湿地帯そのものになっていました。
おそらく、そこによそから土を持ってきて「盛り土」して住宅地にしたんじゃないかと思います。
だから、後背湿地なのに、桜が「丘」という…。
古くからの集落と新しい集落の特徴をわかっていませんでした。
地道な地理さんのコメント中の「道路や建物の建ち方が新興住宅地の形」とは、どういうことですか?
また、「後背湿地は水田に利用される」ことは必ずしもそういうわけではないということですか?
古い集落は、自然に家が集まってできているので、町の形は細長かったり、団子状態だったりで、家の建ち方も不規則です。
新しい集落は、住宅地を造成されたところが多く、最初に道路が作られて、ほぼ同じような面積の土地が売られて(分譲住宅といいます)、そこに家が規則正しく建っていることが多いです。
後背湿地は、もともと洪水が起こると水に浸かりやすいので、昔の人は家はほとんど建てず、水田として使うことが多かったんです。
しかし、都市化が進むと、ダムを造ったり、河川を改修したりして、洪水は起こりにくくなった、ということで、後背湿地でも大丈夫だと判断されて、住宅地になってしまったところが少なくありません。でも、記録的な大雨が降ると、やっぱり被害に遭いやすいんです。ニュースに出てくる、水に浸かったところ(土砂崩れではありません)は、だいたい後背湿地につくられた新しい住宅です。
具体例も出していただき、わかりやすかったです。ありがとうございました!
下の地図の青線で囲んだところが古い集落で、赤で囲んだところが新しい集落です。