現代文
高校生

山崎正和の「水の東西」について。
水の東西における二項対立の特徴を教えてください。また、なぜこの教材が定番教材として扱われているのかも意見が欲しいです。

水の東西

回答

_二項対立と言う言葉は、山崎正和、『水の東西』の原文には出て来ないですよね?
_教員向けのウェブ・コンテンツには、二項対立を謳う物があり、haru._ka さんの学校の先生も、それを使っているのであると、推測します。
_そのウェブ・コンテンツに従えば、西洋は、空間的な水で、視覚的、東洋は、時間的な水で、聴覚的、で、あると説明しています。

_これらは、単に特徴てあって、対立している物ではありません。噴水も、時間に依って変化するものがありますよね?

_山崎正和は、唯の差異と捉えて、対立とは捉えていなかったと、推測します。
_それらの差異が何故生じたか、について、山崎正和は東洋ではありのままの姿を受け入れて、西洋は力で作り変えて力を誇示したのだ、としています。山崎正和は、これを対立とは考えておらず、唯の差異であると受け止めていると、推測します。

_何故なら、「なぜこの教材が定番教材として扱われているのか」に繋がりますが、これは、政府が推し進めるダイバーシティー&インクルージョン、と言う、多様性を認め、それを受け入れよう、と言うことを考えさせる教材として、教科書会社がこの文を選定したのではないか、と推測するからです。
_対立であるならば、ダイバーシティー&インクルージョンと言う考え方に繋がりません。
_山崎正和の勤めていたニューヨークの銀行には、鹿威しも噴水も、両方があったのですよね?

_ここから先は、山崎正和の考えではなく、私の考えですが、この差異は、西洋の殆どの人が一神教を信仰しており、神、及び、神の被造物たる人間が正しい物であり、その力を信仰を表す為に誇示しなければならない、と言う考えがあり、アニミズム的多神教を信仰する人が多い東洋では、自然そのものに神の存在を感じ、それをありのままに受け入れ、その中で生きる、と言う思想が根底にあるからだ、と、推測します。

この回答にコメントする
疑問は解決しましたか?