化学
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0.1N塩酸を0.1N水酸化ナトリウムで滴定しました。
理論と異なるのはどうしてですか?

また、0.1N酢酸を0.1N水酸化ナトリウムで滴定しました。
なにを考察したら良いのでしょうか。教えてください。お願いします。

あと栓付き三角フラスコに2日間保存した酢酸と塩酸を使いました。濃度が変わる原因になりますか?
また、水酸化ナトリウムは潮解性があるといいますが、この実験ではなにに影響しますか?

回答

_①、それぞれの水溶液の濃度の精度。(濃度の)ファクター、と言うものを学びましょう。
_②、滴定終了時の判断方法(指示薬の使い方)。試薬に何を使ったのか?適正に滴定したのか?
_③、塩酸は塩素臭がしてるよね?調整して長時間経つと、塩素が揮発して、濃度が下がる。
_④、NaOH水溶液も空気中のCO2を吸収する。酢酸の場合と違う。酢酸でも、2日間も放置していたら影響するかも知れない。NaOHは、CO2と高い反応性があるから、調整して長時間経つと、濃度が下がる。
_⑤、実験器具の誤読。ちゃんと読めていない人がそれなりの割合でいる。

_「栓付き三角フラスコに2日間」→栓が不完全だったら、影響する。
_「水酸化ナトリウムは潮解性」→固体、顆粒状、での話しです。潮解して二酸化炭素を吸収して、水酸化ナトリウムの純度を下げます。不純物が増える、と言うこと。水溶液に調整したら、潮解性は関係ありません。

ぺんぎん

_『「水酸化ナトリウムは潮解性」→固体、顆粒状、での話しです。潮解して二酸化炭素を吸収して、水酸化ナトリウムの純度を下げます。不純物が増える、と言うこと。』
_顆粒の水酸化ナトリウムが、空気中の水分で潮解して二酸化炭素を吸収、分解して、ラベル通りの純度ではなかった。
_顆粒の水酸化ナトリウムの質量を測って、水酸化ナトリウム溶液を調整したのですよね?その水酸ナトリウムの純度が低く、不純物が混じっていたので、自分が調整した、と思っていたモル濃度よりも、薄くなっていたのです。その差が(濃度)ファクターと言うものです。
_ファクターについて、習っていませんか?
_看護系とか、分析化学系とか、生化学系とか、なら、習うのではないか、と、推測しますが?

ぺんぎん

_(濃度の)ファクターについては、以下のウェブ・コンテンツを参照。
https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://www.ps.toyaku.ac.jp/~yanagida/bunsekiPDFs/2nd0929.pdf&ved=2ahUKEwjz_KGVqOD-AhVOEnAKHR_hDP0QFnoECBUQAQ&usg=AOvVaw1njD264YXFpLvnaKIqU4Ve

_リンクダメなら、ブラウザで、滴定[スペース]ファクター[スペース]求め方、で検索。「東京薬科大学 「定量」分析法である 1) 直接法」と言うウェブ・コンテンツを参照。
_何故、濃度が変わったか、も、重要ですが、一旦封を開けたら、ラベル通りの純度であることは、少ないのだ、と、思って下さい。そして、(濃度の)ファクターと言うものを使っているのだ、と、知って下さい。

ぺんぎん

_この前の酢酸と、(二酸化炭素が溶けた場合の)炭酸と、は、酸と酸と、だから、電離が競合します。
_水酸化ナトリウムと炭酸とは、酸と塩基と、だから、塩を作って中和反応が起こります。
_今までの質問は、プリントの 1.についてのお話しだけです。

_2. は、もっと、別のことを尋ねています。
_複数のことを尋ねていますが、一番大きなところは、強酸と強塩基とで滴定する場合と、弱酸と強塩基とで滴定する場合と、の違いです。

_それから、「火曜日の測定値」とは、何の話しなのか、私は理解していません。

ぺんぎん

_塩酸も、ファクターを考えますが、今回は、較べるものがないですからね。

_水酸化ナトリウムは、溶液調整してからは、(正しく栓をしていれば)殆ど変化をしていなかったと推測しますが、顆粒の水酸化ナトリウムの純度がラベルよりも下がっていた蓋然性が高いのです。

ぺんぎん

_そして、pH3〜pH11の、中和点付近のpH急変域は、理論値(破線)も、実際の価(実線)も、殆ど変わっていませんよね?これに、それなりの両方の炭酸を追加すれば、中和点付近のpH変化域の数値が変わる筈なのです。
_ですから、濃度だけが変わっていた蓋然性が高いのです。(絶対と言うことではありません。)そして、水酸化ナトリウムの一部が、酸でも、塩基でも、なく、塩(えん)に変わった蓋然性が高いのです。

キラシ

なるほど。

ぺんぎん

_塩酸については、将に炭酸の様に、気体が水に溶けた酸ですので、炭酸の気が抜ける様に、放置すれば、(炭酸ほど早くではないですが)HCl の濃度が下がります。

ぺんぎん

_そして、(高校で理解しておくべきことですが)弱酸-強塩基の滴定と、強酸-強塩基の滴定と、では、中和点やら、pH判定薬の選定やら、中和点付近のpH変化域の傾きやら、が、変わることを理解していなくては、ならなかったのです。
_それを尋ねているのが、プリントの 2.なのです。

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