①そもそも、どこまでを反省点にしますか?
軍事的な反省?政治的(外交的)な反省?経済や社会システムにいたるドイツ一国ではどうしようも無い範囲の反省?
②各項目
▲純軍事的に考えると、東西二正面作戦。挟み撃ちになる。
・そもそも、WWⅠ以前は、勝ち続けていたのですが、それ故に、ドイツ軍(参謀システム)は他国に研究されていたので、その優位性を今回は出せなかった。しかし、前述の戦略的な問題は、参謀の立案する作戦ではくつがえせない。
▲政治、外交的な問題。ビスマルクが、たくみなが外交で、ドイツが有利になる外交を作り上げていた。
・その優位な条件(まだましな条件)の中で、純軍事的に、作戦を立案できた。
△戦争の変わり目であった。
・今まで、ドイツが勝っていたのは、戦場で勝負が決する戦争であった。
しかし、WW0ともいわれる日露戦争は、日本は総力戦であり、戦場は、機関銃と塹壕が支配するWWⅠのような戦いであった。この点は、後世の歴史家はそう分析しているが、当時の欧米の軍人はその時代の変化を理解していなかった。だから、西武戦線の塹壕戦で、死傷者はいっぱい出るわ、戦争が膠着するわで、WWⅠが大変な事になる。
△資本主義の限界(生産量>消費量)でが、WW0~WWⅠそして、WWⅡの流れである。
・資本主義は、市場を拡大させなくてはならないが、地球は有限である。欧米がアフリカやアジアを一方的に植民地にしていたが、幕末、極東の日本に欧米が来るとき、世界は一応欧米の国で陣取りが終わった。だから、帝国主義の考え方で陣取りをするには、欧米が欧米のどこかの国の植民地を奪わなくてはならないので、欧米で世界戦争がおこることになる。これがWWⅠ。
資本主義は拡大するために、自分より弱い誰かに勝たないと生き残れません。つまり、スポーツで言うトーナメント方式なのです。
そうなると、WWⅡは準決勝みたいな物で、今は、常任理事国同士がライバル関係(ロシアは事実上の戦争状態)で、資本主義経済を維持するために、最後の決勝戦をしているような物です。決勝戦が終わったら、もう戦う相手(新天地を奪う相手)がいなくなるので、アメリカも成長し続ける事はできなくなると、考えています。
③まとめ
○反省点は書けても、最善の策としては欠けている「まとめ」
▲軍事的に二正面作戦をしないように、ナチスドイツはロシアの大地に大ドイツ帝国を建設しようと考えました。ロシアがヨーロッパの端だから、はさまれることは無い。それがWWⅡ独ソ戦です。本命は独ソ戦なのですが、ポーランドに侵攻したときにWWⅡが始まります。
そもそも、英仏に勝てないと思っていたのか、仲良く(?)経済的にはやりたかったのでしょうね。だから、外交で有利になるように二正面の東側をつぶしたかったのでしょうね。
▲外交的に協調外交をすれば良いのですが、国内経済が破綻すれば、政治問題になるので、外交どころでは無いです。だから、外交で優位になるために、大ドイツ帝国をナチスドイツは作りたかった。
▲ドイツ国内の統一に時間がかかり、植民地政策が遅かったので、英仏より植民地が少ないです。だから、経済的に安定するには難しいと考えます。だから、協調外交をするにも、経済基盤(英仏より、資源地と消費地がすくない。)
×ドイツ版のWWⅠの反省がナチスドイツのWWⅡなんですよね。
④最後に
ドイツの反省を考える事で、資本主義(経済)と政治と軍事の理解を深めてください。
(軍事は、外交の一部というのが、国際常識ですから、軍事は外交の一部だから、政治に含まれます。)
そして、こない方が良いのですが、WWⅢや資本主義の行きつく果てについても、色々思案してもらうと、書いた甲斐があるというものです。