Question

しゅう

第６回コミンテルン大会と第7回コミンテルンの主張の変化がよく分かりません。方針が180°変わった、というくらいしか理解していないのですか、背景と結果をわかりやすく教えていただきたいです。

ソ連 コミンテルン 人民戦線

Answer 1

✨ ベストアンサー ✨

ゆずまる

1928年の第6回大会では、各国共産党が労働者革命を目指して武装闘争することを求めました。
しかし、その翌年に世界恐慌が発生し、各地でファシズム勢力が支持を集めるようになります。ファシズムは反共主義がその特徴ですから、ファシズムの伸張はコミンテルンにとって大問題です。そこで、1935年の第7回大会ではこれまで敵としてきた穏健派とも連携して反ファシズムの人民戦線を作ることになります。
スペインやフランスで人民戦線内閣は結成されましたが、スペインのアサーニャ内閣は内戦で敗北し、フランスのブルム内閣は閣内不一致で崩壊します。中国の人民戦線である抗日民族統一戦線のみが人民戦線としては成功したと言えるかもしれません。

しゅう

毎度わかりやすくありがとうございます。整理できました。
抗日民族統一戦線は党外合作ですが、党内合作の第一次国共合作も人民戦線と言えますか？

ゆずまる

人民戦線は1935年のコミンテルン第7回大会の要請に基づき結成されたものです。それ以前の1920年代に結成された第一次国共合作は、人民戦線とは言えないと思います。