生物
高校生

免疫の物理的防御と化学的防御の違いが分からないので教えて欲しいです

回答

簡単にイメージで言うと、形として有るか無いかの違いだと思います。
物理的防御では、皮膚と粘膜が主に働きます。

皮膚の表面は死細胞の角質層で覆われていて、異物を物理的にブロックすることにより侵入を阻止しています。
また、消化管や気管の粘膜は粘液を分泌することによって異物の付着を防いでいます。
更に、器官の粘膜では、細胞の表面にある繊毛が異物をかき出すような動きをすることによって異物を体外へ排出するようなこともしています。

化学的防御では、汗などの液体中にある化学物質や、体液のpHによる殺菌作用が働いています。

汗や涙にはリゾチームという酵素が含まれています。リゾチームは細菌の細胞壁を破壊する働きがあります。
また、皮膚や粘膜にはディフェンシンという抗菌物質があり、細菌の細胞膜を破壊する働きがあります。
これらの成分によって、皮膚や粘膜に付着した異物を不活性化することが可能です。
汗や皮脂には、皮膚表面を弱酸性(pH3~5)に保つ働きがあります。弱酸性の環境下では、細菌の分裂速度が低下するので、汗や皮脂によって細菌の繁殖を抑えることができています。
更に胃液はpH1.0という強酸性です。このような強酸性では、細菌などの異物は生存することが出来ません。
こうした酸性条件によっても異物を不活性化することができます。

ぺんぎん

_るか さん、普通は、生体防御を物理的防御・化学的防御、及び、免疫、と2段階3種類に分けて考えます。
_免疫と、物理的防御・化学的防御とは、普通は別のものとして考えます。
_しかし、無理矢理免疫をどちらかに当て嵌めれば、免疫は総て化学的防御とも言えます。

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