アの文章のポイントは、「河川近く」の「微高地」。図で表現するのが難しいくらいにほんの少し高くなっています。
Aも川に近いですが、「微高地」とは言えません。
自然堤防の高さは実際は数10㎝~数mなので、等高線でも表現しにくい「微高地」です。
イのキーワードは「砂や礫」「伏流水」で、扇央、扇端の特徴を示しています。
一方、ウの文章のポイントは「形成年代が古く」「水が得にくい」。
完新世(沖積世)よりも少し古い更新世(洪積世)にできた平地なので、以前は洪積台地と呼ばれていました。
新しい平野が沖積平野といいますが、それよりも古いのです。
ということで、答は、ウ、イ、アの組合せの⑥です。
Aは、川が流れている地面よりも1段高くなっているので、水が得にくい。
だから、台地とか洪積台地とか知らなくても、「水が得にくい」という言葉から、図の中で、川が流れている地面よりも1段高いAがウかなと気づくこともできますね。