歴史
中学生

このグラフなのですが、国民総生産が上がっているのに経済成長率が不安定なのはなぜでしょうか?教えて頂きたいです

600 兆円 500 400 経済成長率 300 200 100 0 統計をとる方法が前後で 異なるため連続しない MA 国民総生産 Au % 1422008642024 -2 -4 85年 1955 60 65 70 75 80 13 日本の国民総生産と経済成長率の 移り変わり (『近現代日本経済史要覧』)

回答

まず把握してほしいのは国民総生産(以降GNPとする)は左の円の数値を、経済成長率は右の%の数値の方を見てください。経済成長率は年間の国民の所得の増加率で表されています。
確かになんとなく見ると経済成長率は不安定に見えますが、そうではありません。グラフの0の所に注目してください。ここを青いグラフが通っていたら、前年と比べて、経済は成長してないと言えますが、実際のところ不安定ではありますが、1955年の始まりから1974年までは0を下回ってはいないのがわかると思います。
個人的にちゃんと青とオレンジのグラフが連動してるのが分かりやすいと思うのが、1960年から1970年までの所です。1960年は時の池田勇人内閣総理大臣が国民所得倍増計画を打ち出し、10年で国民の給料を倍増させると発表したのですが、結果的に10年を経たずして所得倍増はなされるわけです。それを踏まえてグラフを見てみると、1960年の段階では100兆円も無かったところから、1970年には200兆円近くまで増加していることがわかると思います。
因みに1974年に初めてマイナス成長をしていますが、これは第四次中東戦争による石油危機(オイルショック)によるものです。高度経済成長はこの石油危機で終わりを迎えることになり、この後日本はしばらく年4〜5%程度の成長が続く安定成長期に入ります。

こっからは経済成長率の話なのでスルーでも構わないです。
一個100円のりんごがあったとして、あなたの給料は月1万円だとします。めちゃくちゃ高いですよね。ただ給料が上がって、月30万貰えるようになったら一個100円のりんごは簡単に買えます。
しかし仮に給料が30倍になっても、りんごの価格も30倍になったら全く意味がない事は分かるでしょうか?これでは給料は増えているとは言えません。
よく教科書などで見る経済成長率はこの増えた給料(名目成長率)から上がった物価分(物価上昇分)を引いた時の割合(実質成長率)を表しています。

この回答にコメントする
疑問は解決しましたか?