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中学生

こんな問題の解説をお願いしたいです🥺

次の文章を読んで、後の各問に答えなさい せんだい なすしおばら 那須塩原駅を過ぎたあたりで、夜の雨が強くなった。 こうよう うれ 車窓をつたう雨垂れが真横に流れ出す。 三週間余りの旅が終わり、仙台にむかっている。 犬の顔が浮かぶ。 5 玄関のドアを開けると、尾を振って飛びついてくる嬉しそうな姿を想像すると、少し気持ちが昂揚する。 犬がそうするからいいのであって、これ を妻がしたら、かなり怖い。 犬を飼って二年目に入った。名前はアイスと言う。 犬種はミニチュア・ダックスフントの雄だ。 夏に家にやってきたので、涼しい名前がよかろう、とアイスにした。私はオンザロックで酒をやる。 グラスの氷がなくなると、アイス、とバーテ ンダーに声をかける。 犬を呼ぶだけで酒場に居る気分がする。 「アイス?いい名前だわ。響きもいいし、皆から愛され、皆を〝愛す! 犬になって欲しいものね」 妻が言い出した時、酒場の氷のことは黙っておくことにした。 「すみません。命名と言うんですかね。赤ちゃんが生まれると、家の壁なんかに名前を書いた紙が貼ってあるでしょう。 あれ書いて下さい」 私は妻の顔を見た。②仔犬と鼻先を合わせて笑っている。私たちはお互い歳を取ってから所帯を持ったので、子供は期待しなかった。彼女も本当 は母になることを夢見ていたのかもしれない。書いてみることにした。 西山亜以須とした。 「へぇー、これが本名ですか?」 和紙に筆で書いたので、カタカナも淋しい気がして、なんとなく書いたのだが、なんか素敵ね、などと彼女が感心しているので、なんとなくとは I 言い出せなくなった。 「どういう意味があるんですか?」 しゅよう 「意味? この漢字のね…… 意味などありゃしない)。まあ、亜は亜聖といって聖人の次に賢いってことだわナ……………。須は須要っていうか、求 めるこころだ。つまり賢明なこころを以って真理を求める犬ってとこだ」 「賢い犬ってことですね。 そこまで考えて下さってたの。あなたってエライわね」 「まあ、それほどでもないよ」 去年の春先、妻が犬を飼いたいと言い出した時、私は躊躇った。犬の寿命を考えると、彼女が七十歳を迎える頃に、死んでしまう。 ためら 「犬は寿命をまっとうしても、君より先に死ぬぞ。その時、君はひどく哀しむぞ。 それに耐えられるか?」 かな ⑥彼女は少し考えてから、唇を噛み、少女のように瞳を見開き、大きくうなずいた。そして仔犬は家に来た。 今はもう我が家の若大将である。 母と息子のごとく庭を走り、遊び疲れて、一人と一匹で昼寝し、悪戯をしては叱られ、目をむき合わせ、 夜は同 25 じ部屋で夢を見ている。寝相の大胆さまでそっくりである。 ねぞう いたずら 私は旅ばかりしているから、たまに帰っても、私が何者なのか、よく犬はわかっていないようだ。 好かれている順位も低い感じだ。好きの断トツ は、勿論、妻だ。二番目が義妹か甥っ子たちだけ。三番は近所のF夫人。次が庭の手入れに来る子チャンか……。そう考えると、ずいぶん下位 だ。それでも深夜、二階の階段口から仕事をしている私をじっと見ていることがある。 何をしてるの? 君のエサ代かせいでるの。 もうすぐ電車が仙台に着く。澄んだ瞳がまた浮かぶ。
問六本文の特徴を説明したものとして最も適当なものを次の中から一つ選び、その記号を答えなさい。 「私」の視点から、犬を飼うことになったいきさつを、愛情を感じさせる表現で描いている。 飼い犬をめぐる一組の夫婦の物語を、会話を多用してテンポ良くリズミカルに描いている。 「私」と「妻」と「アイス」の出来事を、冷静な視点をもって分析的、客観的に描いている。 「私」と「妻」と「アイス」の会話や様子で、それぞれの対照的な個性を描き分けている。 FAAL ARTHY AT AN

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