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時・条件を表す副詞節の中では、内容的に未来の話でも「未来形」の代わりに「現在形」を使いますよね。同様に、文の意味が未来の話っぽくても「未来完了」の代わりに「現在完了」を使います。
形としては「現在完了」を使うのですが、文の意味としては未来の話です。
これから細かい話をしますが、混乱しない程度に軽く読み流してください。
・現在形でも未来の内容を表せる
現在形という名前ですが、実際には「確定した事実」を表す形だと捉えた方がいいでしょう。
未来の内容を言うときでもそれが確定した事実であれば、現在形を使って表現します。
・助動詞は話者の気持ちを表す
助動詞を使って未来の内容を言うことがありますが、未来の内容は確定した事実ではない場合が多く、話者の予想の場合がほとんどです。話者の予想(または意志)であることを表現するのに助動詞が使われます。未来形という名前ですが、「予想」を表す形と思っておくといいでしょう。
・時や条件を表す副詞節で現在形を使う理由
いろいろな説がありますが、一説には、時や条件においては、その動詞が「確定」のことであり、「予想」ではないから、というものがあります。
「雨が降ったとき」というと、そのとき雨が降っていることは確定していて、降りそうかも、という予想ではない。だから、予想を表す助動詞は使わずに、確定を表す現在形を使うのだ、という理論です。
また別の説には、「未来のことはまだ実際には起こっていないのだから、仮定法を使うべき。仮定法では時制を一つずらして表現する。未来から時制を一つずらしたら現在になる。だから現在形を使う」というものもあるみたいですね。
まあ、いろいろあって、時や条件を表す副詞節では、未来の内容でも現在形を使うようになりました。
現在形を使いますが、内容は未来の話です。
「雨が降ったとき…」と話している人はその時『雨が降っているとき』の立場(世界?)に立っていて、それが前提として文章が続いていくから現在形になるということですかね?
(“今”話をしている人が居るのは、「現在雨が降っている」世界の中だから。そこで話を進めているから。→現在形になる)ということでしょうか?
とても詳しい回答有り難いです。
現在形の用法
①現在のことを言いたい→現在形を使う
②現在または未来の確定した事実を言いたい→現在形を使う
現在形の理解が①で止まっていると、「未来のことなのに現在形なのはおかしい。現在形は現在のことを言うはずなのに!」ってなると思います。
現在形の理解を②まで広げると、「現在形でも未来の内容を言うことはできるよね。ふむふむ。」と納得できます。
現在形でも未来の内容を言うことができます。
少し整理しておきましょう。
①現在の確定した事実→現在形を使う
②未来の確定した事実→現在形を使う
③未来の不確定な予想→助動詞を使う
現在形か未来形かという二択ではなく、
助動詞を使うか使わないかという二択なのです。
そしてその使い分けはおおよそ、
・助動詞を使う→話者の気持ち
・助動詞を使わない→事実
というものになります。
「でも、時や条件の副詞節で言う未来のことって確定した事実とは限らないから現在形を使うのはやっぱりおかしくない?」という疑問が湧いてくるでしょう。
今度は、時・条件の副詞節について考えてみましょう。
時・条件が未来の内容の場合、それが実際に起こるかどうかわからないので、仮定する必要があります。
ここで問題になるのが、仮定の内容を表現するときに、助動詞を使うかどうかです。
・助動詞を使う→話者の気持ち、予想
・助動詞を使わない→事実
話者の予想を仮定の内容とすると、
「雨が降るだろうと思ったとき」という意味になります。
事実を仮定の内容とすると、
「実際に雨が降った瞬間」という意味になります。
時・条件の副詞節においては助動詞を使わない方が意味的にふさわしい。だから助動詞を使わない。つまり、現在形を使う。
ということです。
詳しく、そしてわかりやすい回答ありがとうございます。
現在形の用法の理解な弱かったみたいです。また、助動詞を使う・使わない 理由までわかりやすく回答してくださったので、納得できました。
本当にありがとうございました。
回答ありがとうございます。🙇
画像のような理解で正しいですか…??
書いてみました。
もっとよい考え方があれば、教えていただきたいです。