生物
高校生
解決済み

生物基礎の免疫の問題です。
(4)の問題の解答がなぜそうなるのかいまいち理解できません。そもそも実験4によって何を求めようとしているのかわからないので、説明お願いします💦

同種の生物間で血液を混ぜ合わせると, 赤血球が凝集することがある。 これは, そこで,70人の血液を採取し, 凝集素aと凝集素Bを含む血清を用いて, ABO式の 方の個体の凝集素(抗体)と, 他方の個体の赤血球表面にある凝集原(抗原)が結合し, リード D 59. 次の文章を読み, 後の問いに答えよ。 一種の抗原抗体反応を起こすためである。 血液型を調べたところ, 以下の結果が得られた。 凝集素a(抗A抗体)を含む血清に凝集反応を示した人 34名 凝集素B(抗B抗体)を含む血清に凝集反応を示した人………37名 両方の血清に反応した人… (1) 凝集素aを含む血清に凝集反応を示したヒトの血液型をすべて答えよ。 (2)両方の血清に反応しないヒトの血液型は何型か, 答えよ。 (3) この集団を調べた結果, B型およびO型はそれぞれ何人か。 9名 [15 東京薬大) 60.免疫に関する実験を行い, 次のような結果を得た。 (実験1) W系統のマウスに W系統のマウスの皮膚を移植するとその皮膚は生着した が、 W系統のマウスにN系統のマウスの皮膚を移植すると拒絶反応を起こした。 (実験2) W系統のヌードマウスにN系統のマウスの皮膚を移植すると拒絶反応を起 こさなかった。なお, ヌードマウスとは,遺伝子の変化によって生じた無毛のマウ スである。このマウスは正常なB細胞をもつが胸腺を欠失している。 [実験3] W系統のヌードマウスにW系統のマウスの胸腺を移植した。その後, N系 統のマウスの皮膚を移植すると拒絶反応を起こした。この拒絶反応を示したマウス には、 W系統のヌードマウスに由来する成熟したT細胞が多く存在した。 [実験4) W系統のヌードマウスに放射線を照射村し,別のW系統のマウスの胸腺を移 植した。その後, N系統のマウスの皮膚を移植するとその皮膚は生着した。なお。 マウスに放射線を照射すると, リンパ節や骨髄にあるリンパ球を殺すことができる。 (1) 実験1において移植された組織片の拒絶にかかわった免疫機構の名称を答え上。 (2) 実験1. 2から判断して, 移植された組織片に対して拒絶反応を起こした細胞の名 称を答えよ。 (3) 実験3から判断すると, W系統のヌードマウスはB細胞やT細胞をもっているに もかかわらず, 実験2では拒絶反応を起こさなかったことになる。その理由を25 字以内で説明せよ。 (4) 胸腺について, 実験結果2, 3, 4から導き出せることを 40字以内で説明せ上。 [10 同志社大改) 61.免疫のしくみと病気に関して, 以下の問いに答えよ。 免疫反応では, 一般に自己のからだを構成している細胞や成分にはたらくリン3 は,死滅したりはたらきが抑えられたりしている。このようにして自分自身に対す。 生物基礎
両方の血清に反応を起こすのはAB 型なので, AB型=9人…③) の, 3より, A型%=D 34人-9人= 25 人 2, 3より, B型= 37人-9人= 28人 である。 A型+ B型+ AB 型+ O型= 70人 より, ○型= 70人- (25人+ 28人+9人) = 8人 となる。 09 (1)細胞性免疫 (3) 胸腺がないためT細胞が成熟できなかったから。 (2) T細胞 (4)胸腺は未熟なT細胞を成熟したT細胞へと分化させるはたらきをも つ器官である。 解説 (2) 実験2から正常なB細胞があっても胸腺がないと拒絶反応は起こらないことがわ かる。このことから, 拒絶反応にこはT細胞が関与していると推測できる。 (3) 実験2と実験3の違いはW 系統のヌードマウスにW系統のマウスの胸腺を移植 したかどうかである。 胸腺があればT細胞は成熟し細胞性免疫にはたらくが, 胸 腺がなければT細胞が成熟できず細胞性免疫がうまくはたらかない。 (4) 胸腺は、骨髄でつくられた未熟なT細胞を「入学」させ, 成熟したT細胞に分化さ せて「卒業」させる学校のような場であるとイメージして理解するとよい。胸腺では で細胞のうち. 自己成分に反応するものや無応答なものの選別· 排除が行われ, 実 『整に成熟T細胞となって「卒業」できるのは「入学」したT細胞の数%である。 (1) ア) 免疫寛容 (イ) 自己免疫疾患 (2) 特異性が高く, 特定の抗原にのみはたらく。 感染した抗原を記憶し, 二次応答が起こる。 61

回答

✨ ベストアンサー ✨

60についてですよね。
図と合わせて説明するので少し待ってください。

瀬奈

まず前提として、拒絶反応は自己のT細胞が移植された皮膚などを非自己として認識し攻撃することで起こる、ということを知っている必要があります。

【実験2より】
w(ヌードマウス)はwの皮膚に拒絶反応を起こさなかった
→w(ヌードマウス)はT細胞を持っていない

【実験3より】
図の①:胸腺を得た
図の②:拒絶反応が起きた

→①の直後にw(ヌードマウス)に移植された胸腺でT細胞が成熟し、それにより②で拒絶反応が起きた

【実験4より】
図の①:放射線を照射することで骨髄のリンパ球を殺す
図の②:w(ヌードマウス)が胸腺を得る
図の③:w(ヌードマウス)は移植された皮膚に拒絶反応を起こさなかった

→胸腺を得てもT細胞が成熟せず、拒絶反応が起こらなかった

ざっくりいうとこの実験は何によって拒絶反応が起こるか、というものだと思います。

まずT細胞は骨髄で分化した造血幹細胞が、胸腺で成熟することで作られます。

【実験3】ではw(ヌードマウス)が元から持っていた造血幹細胞が、移植された胸腺で成熟したために拒絶反応が起きました。

【実験4】では、まず放射線を当てw(ヌードマウス)の造血幹細胞を殺しています。
そのため、w(ヌードマウス)に胸腺が移植されてもT細胞は成熟せず、拒絶反応も起こりません。

つまり拒絶反応が起きるには、胸腺でT細胞が成熟する必要があり、それには骨髄のT細胞の元となる造血幹細胞が必要である。

という実験です。
長くなってすみません。
わかり辛いところがあればまた言ってください。

ありがとうございます!!
大体わかりました。
一つだけわからないことがあって、、、実験4では造血幹細胞が殺されて、新しくリンパ球を作ることができなかったということですか?

瀬奈

そうですね。
その考え方で合っていると思います。

そのうち回復し、また新しく造血幹細胞は作られますが1枚目の画像のように、極めて高い線量を受けた場合には自然回復が不能になることもあるようです。

分化や放射線の影響についても載せておきますね。

わざわざ図まで付けて頂いて、、、
感謝です、ありがとうございました!

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