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どこがわからないのかがわからないので、とりあえず係結びについて説明します。
わかっている内容だったら無視してください。


係結びの言葉は、現代語にも残ってるものがありますよね。「こそ」や「ぞ」がその例です。

「これ“こそ”私が求めていたものだ!」
「これ“ぞ”私が求めていたものだ!」

「こそ」や「ぞ」を使うことで、強調の意味を表します。単に「これが私の求めていたものです」と言うよりも、強い言い方(気持ちがこもっている言い方)になります。

今はもう残ってないですが、平安時代には「なむ」という言葉も使われました。意味は「こそ」や「ぞ」と一緒です。


強調以外にも、疑問・反語を表す「や」や「か」が昔は使われていました。古文で疑問を表そうとするとこれくらいしかないんですよね。
現代語だと文末にしかこないのでややこしいですが、当時は文中に入れて疑問の意味を表していました。
なお、「や」と「か」で意味の違いはほとんどないと思ってもらって大丈夫です。

今:花は咲いたか?
昔:花や咲く


古文において、疑問と反語はセットです。
現代語でも残ってますよね。「宿題しなくていいの?」という文は、本当に宿題しなくて良いか疑問に思っているわけではなく、「宿題しなくてもいいのか? いや、しなければならない」という反語の意味になります。
同じ感じで、その時々の文脈によって、疑問の意味か反語の意味かは変わってきます。


係結びの特徴として、これらが使われると文末は終止形ではなくなるというものがあります。
理由はわかりませんが、おそらく終止形にしないことで「普通の文じゃないよ!」感を出したかったんだと思います。
ぞ・なむ・や・か は、文末が連体形になります。
こそ は、文末が已然形になります。
何形になるかは100%テストに出るので覚えておきましょう。


以上のことを考慮して、テキストを見てみてください。
「ふつうの言い方」とあるのが、係結びを使わない文です。例えば「ぞ」のところ、

風の音におどろかれぬ(訳:風の音で気づいた)
※おどろく…ハッと気付く

が普通の言い方ですよね。
それに対して、係結びを使うとこうなります。

風の音にぞおどろかれぬる(訳:風の音で気づいた)

強調の係結びは訳さなくて良いという決まりがあるので、訳文は変わらないですが、あえて訳すとしたら「他の何物でもない、風の音に!気づいたんだよ」くらいでしょうか。
この文は和歌のものですので、詳しく知りたかったら調べてみてください。「秋来ぬと〜」の和歌です。


花なき里に住みやならへる(訳:花のない里に住み慣れているのか?)

という文を、係結びを使わなかったらこうなります。

花なき里に住みならへり(訳花のない里に住み慣れている)

「や」や「か」が文中にきたら要注意ですね。


⑤も⑥も、係結びを使う例と使わない例で、文末の形が違っているのはわかりますか?
これが係結びの特徴です。

りあ

長くて分かりやすい文、ありがとうございます!!👏

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