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①WWⅠの浸透戦術の限界は、行軍スピードです。
敵は、自分の塹壕が取られたことを想定して、確実にその塹壕を砲撃できるように、事前に入念に調べているので、塹壕を取っても、すぐに阻止攻撃や、反撃を受けます。
そもそも、塹壕線は複数あり、取られることを想定して、自由に動ける戦略予備の部隊もいるので、
戦線の1つを取っても、敵の後方にまわりこんで、自由に暴れることができません。
★敵に勝つには、
戦力の質×戦力の量×戦術や戦略の次元
で、上回る必要があります。
戦術は少し良くても、戦力の質は両軍同じ歩兵のスピードだから、結果があまり変わらない。
そうなると、物量があれば、塹壕戦の数を増やせるし、消耗戦に持って行ける。
消耗戦は、自軍の被害もでるので戦略的に愚策ですが、物量がものを言う戦いで、面白みはない戦略ですが、これまた、立派な戦略でもある。
②WWⅠの時の突破力の不足を補う研究→戦車機甲師団による電撃作戦。
電撃作戦の基本戦略(戦術)は、浸透戦術と同じです。
違いは、突破スピード、行軍距離。
成功したのは、WWⅡのフランスとの戦い。
正確には、この戦いしか、電撃作戦が成功していないとも言われている。
あとは、相手も対策をとるから、差ほど決定打になっていない。
一応、フランス軍も戦車は持ってたが、歩兵の支援という発想で、戦車と歩兵が混在していた。
ドイツ軍同様の部隊編成を訴える将校もいたが、彼らがフランス軍で主流はにはなれていなかった。
結局、進軍スピードは歩兵程度であり、WWⅠと大差ない。
ドイツは、まず、戦車機甲師団が一気に戦線の奥まで突き進み、歩兵が遅れて占領地の防衛を固めていく。
電撃作戦は、戦術の次元の違い(スピードの違い)で、アッという間に、フランス軍の後をとって英仏軍を瓦解させた。そして、WWⅠではできなかったパリへの行軍を短期間で果たす。
③でも、電撃作戦を知った各軍は、その対策をとる。
つまり、戦略の次元による優位性が薄れる。
で、結局、最後は物量の差が勝敗を決める。
電撃作戦の物量版が、ソ連の縦深攻撃。
電撃作戦やその元になった浸透戦術は、相手戦線の薄いところを一点突破して、後に回り込む。
でも、この作戦は、相手の戦略予備の展開スピードによって、防ぐというのが、相手の基本戦術となる。
縦深攻撃は、そもそも、物量と進軍スピードで、敵戦線を面で破壊する作戦なので、戦略予備すらすりつぶしていくというとんでもない作戦。
自軍の被害も相当であるが、敵の戦略予備を無力化するので、もはや相手は、戦線の立て直しが出来ない。
ってな感じです。
合格おめでとうございます。
とは言え、次の戦い(高校卒業後)への準備に着手されている事と思います。
(着手しろよ、と言う事実上の圧力(笑))
戦力の質×戦力の量×戦術や戦略の次元
の和の差が勝敗を決しますからね。
次元は、一度見せたら、次から相手は意識するから、その効力が薄まる。(逆に、相手も真似してくる。)
質は、練度の差なんだけど、これまた、相手も練度を上げる努力をしてくるから差ほど差は無くなる。
そうなると、あとは量で、勝負が決する。
そして、数的不利を補うために、劣勢な側がアイディアをしぼって、次の次元の戦いを確立することで逆転を図ろうとする。
の繰り返しですね。
〉やはり数の差というのは、簡単には覆す事の出来ない重要な要素ですね。
だと思います。
金持ちの子供の方が、高学歴になる(東大合格者が多い)傾向があるのと同じで、資金力(国力)の差は、いかんともしがたい。
とは言え、工夫すれば、「親の財力=子供の学歴ではない」のだが、統計学的には、そうなる傾向が高いらしいですね。
一般的には、電撃作戦の方が知名度が高いですけど、
バグラチオン作戦が有名ですが、縦深攻撃が一番最新の優れた地上戦の作戦だと思っています。
空挺部隊も使った縦深攻撃の集大成が、終戦前後のどさくさに行われた満州侵攻作戦。
相手の関東軍が、アメリカとの本土決戦に向けて、部隊を引き抜かれていたりするので、そもそも戦力差がありすぎるのですけどね。
アメリカが約30年前に湾岸戦争で、イラクに対し機甲戦を展開しているが、これは、そもそも、作戦どうこうの前に、兵器の質と量が違いすぎるから、勝って当たり前。
この時の考え方は、直接、イラクに占領されたクェートを攻めるのでなく、防衛線の薄いイラク領内の砂漠から回り込んで、イラク軍の後方を遮断する形で、クェート領内に入って行っている。
この戦争は、WWⅡのドイツの対フランスへの電撃作戦に近い作戦。
そうなると、地上戦の最強の勝ち筋は、今のところ縦深攻撃だと私は考えています。それを超える次元の作戦がない。
だから、現在、ロシアがウクライナへのNATO軍進駐を警戒している。
ウクライナ国内のドニエプル川より東にNATO軍が最初から布陣していたら、ロシアは地形的を利用した防衛陣地を構築できない。
つまり、ウクライナからロシアに向けて、攻撃(縦深攻撃)をされたら防ぎきれない。
防衛線は、山脈や大きな川を利用しますからね。だだっ広い平原は、守りにくい。
独ソ戦の時のキーワード:ドニエプル川、スモレンスク(ダウガヴァ川とドニエプル川の間)
教えて頂きありがとうこざいます。
やっぱり、「戦いは数だよアニキ!」が戦略の基本の考え方なんですね。
もし完全に相手の意表を突く戦術であったとしても、相手対応能力を超えるほどのの機動力が足りなかった。
第二次世界大戦ぐらいになって、戦車や機械化歩兵がメジャーになって初めて(実戦に耐えうるレベルで)実用化できた戦術だったのでしょうか。
相手の対応力を上回るのが基本、というのは飽和攻撃なんかに近いものを感じます。
縦深戦術の地平線を埋め尽くすアカの機甲師団とかメッチャ男のロマン溢れますね。やはり畑で人が収穫出来る国は恐ろしい…
いずれにせよ、ある程度のまとまった戦力と対応計画があれば、それなりには防ぐ事が可能なものだったのですか。
やはり数の差というのは、簡単には覆す事の出来ない重要な要素ですね。
あと、受験合格したので、併せて報告させて頂きます。応援ありがとうございました。