第一次世界大戦は総力戦の時代と言われています。
総力戦においては女性も兵器製造のための工場労働者として駆り出され、その結果女性の参政権が伸張しました。
戦争に参加した者が政治的発言圏を得る、古代ローマの時代から変わらない人間社会の原則です。
第一次世界大戦は「戦争のあり方」を大きく変えました。騎馬に跨り華麗に敵将を一閃…、という華やかな時代は終わりを告げ、機関銃の発明、機関銃を回避するための塹壕、塹壕を乗り越えるための戦車、毒ガス、戦闘機、潜水艦…。あまりに悲惨でむごたらしい長期の戦争が出現したのです。「クリスマスまでには帰れる」と意気揚々と出陣した兵士の多くは生きて帰りませんでした。生還した兵士の多くは24時間降り注ぐ砲弾の音で精神を病み、精神病を患いました。
また戦争の結果ヨーロッパの専制君主制国家の多くは崩壊しました。
兵器の輸出などで巨額の利益を上げたアメリカは「債務国から債権国へ」一転します。
イギリスは戦争後没落します。戦勝国ではありましたが、戦争で疲弊し、また植民地でも反英独立運動が活発になってその統制は弱まり、「大英帝国」の繁栄すなわちパクス=ブリタニカの時代は終わりを告げます。
社会主義国が出現します。第一次世界大戦の末期に、ロシア革命が勃発し、世界最初の社会主義国家としてロシア(ソヴィエト=ロシア。ソ連の成立は1922年)が成立します。
また第一次世界大戦後、戦勝国は敗戦国ドイツに巨額の、それはもう途方もない額の賠償金を課しました。その結果、ヒトラー率いるナチスドイツが誕生したのです。