✨ ベストアンサー ✨
him=「彼を」 ではありません。
「日本語訳」だけをそのまま覚えても,今回のように上手く行かないケースは多々あります。
なぜなら,日本語と英語はそもそも別々の言語で,絶対に1:1で対応するわけではないからです。
たとえば,
I love him.
という簡単な英文でさえ,
①「私は【彼を】愛しています」
②「私は【彼が】大好きです」
③「私は【彼の】とりこです」
④「私は【彼に】心酔しています」
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のようにhimを様々に訳すことができます。
ですから,日本語訳については,「彼を」と訳すと上手くいく"場合が多い",という程度の認識に留めておく方が賢明です。
問題は,なぜ「「彼を」と訳すと上手くいく場合が多い」のかです。
それは,himが【loveなどの「動詞」の後ろに来ることが多い形だから】です。
himだけではなく,meも,youも,herも,usも,themもそうです。
人称代名詞活用表の左から3番目にあたる,いわゆる「目的格」と呼ばれる代名詞の形は,
①動詞の後ろに来る(動詞の目的語/補語になる)
②前置詞の後ろに来る(前置詞の目的語になる)
形です。
「動詞や前置詞の後ろに来る」ことが重要なのであって,日本語訳はオマケにすぎないわけです。
ですから,wait for 〜で「〜を待つ」という意味ですが,wait for himとしたところでhimの「を」とwait for 〜の「を」が被って困るということも,(日本語訳上ではありえても,)英語では起こらないのです。
なお,動詞には,like「〜が好きだ」,respect「〜を尊敬する」のように,「〜」にあたる語句を後ろに続けなければ使えない動詞(他動詞)と,wait「待つ」,go「行く」のように,逆に後ろに直接「〜」にあたる語句を続けられない動詞(自動詞)の2種類があります。
つまり,waitという動詞の性質上wait himとは言えないので,forの力を借りてwait for himと言います。
○like him
○respect him
✕wait him→○wait for him
✕go school→○go to school
いずれにしても,「訳」にあまりこだわりすぎず,こうした文法を1つ1つ理解していくことが,なんだかんだで英語が分かるようになる近道です。
なるほど!!!
詳しくありがとうございます😊