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中学生とのことで、英文法をどの辺りまで学んでいるかがわかりませんので、順を追って解説していくことにします。一言で言ってしまえば「SVOCの文型だから」とか「そういうものだ」とか「一時的状態だから」とかいくらでも説明はできるのですが、「分かりやすく」とのことですから、英文法の根本から必要な知識を厳選してお伝えしていくことにします。
まず、大前提としてこのような文にひとつひとつ構文をとっていくというのは実践上は無駄にも近いことですが、「文型」あるいは「構文」といったものはご存知でしょうか?
わかりました。ではその辺から、(もしかしたら少し時間がかかってしまうかもしれませんが)根本的に解説をしていくことにしましょう。これからする説明は、恐らく高校でもしっかりとは学ばないものかもしれませんから(といっても難しいものではないのですが)、わからなかったら遠慮なく質問してください。
まず、日本語でも英語でも、文を構成するのは「単語」です。そして、この単語を何でもかんでも一括りにして扱うのは大変ですから、その単語の「役割」ごとにグループ分けをしてあげて、それを扱っていくことが非常に多くなります。これを「品詞」とよぶのです。大前提として、英語の品詞の分け方は人によって異なりますが、およそ次の8つと思っておけば良いでしょう。
①名詞
②動詞
③形容詞
④副詞
⑤接続詞
⑥前置詞
⑦代名詞
⑧間投詞
これらをまとめて基本8品詞などと呼ぶことがあります。⑨冠詞や⑩助動詞などを含めて10品詞や9品詞などとする人もいますが、広い意味では冠詞は形容詞、助動詞は動詞に分類できますから、ここでは基本8品詞と呼ぶことにしましょう。
さて、英語では文を作る際に、または文法を考える際に一番大事な品詞が一つだけあります(この言い方はあまり宜しくはないのですが、とりあえず感覚的に、一番「偉い」と思っていただければ大丈夫です)。さて、基本8品詞のうち、どれが偉いと思いますか?
わわありがとうございます😭😭
「動詞」ですかね…?
その通りです。ですから、実は英文法というのは、大袈裟にいえば「動詞が、どのような形で変わっていくか」を見るものだといえます。そこで、これからの説明では、イメージとして次のようなものを混ぜてみることにしましょう。
動詞は品詞の中で一番偉い「王様」です。そして、動詞によって文は決まるので、文は王様の支配する「国」と考えましょう。このとき、名詞や形容詞などはすべて、その国の市民、あるいは王様の部下などと見ればよいでしょう。
すると、英文法で学習する単元、あるいは大まかなルールというのは、以下のようになります。
I.王様の作る国はどんな形をしているか?(あるいは、王様はどれぐらいの部下を引き連れることができるか?)→動詞はどのような形の文を作るか?=文型
II.王様の姿や服装はどのようなものか?→動詞の形はどのように変わるか?=時制と相・態・法
III.王様どうしが戦って、ふたつの国が1つに纏まる場合→動詞がその他の品詞になる場合、また品詞と修飾のルール
とくに、
(a)負けた王様が「王様でなくなる」場合=勝った王様の「部下」として、名詞や形容詞や副詞となる場合→準動詞
(b)負けた王様が「支配はされるが、自分の国の王様ではいられる」場合→関係詞・接続詞
(c)その他部下はどのように動くのか?→品詞の諸問題
IV.国や部下などの「そっくりさん」が現れた時、王様はどのように対処するのか?→並列構造・比較・等位接続詞
V.部下たちが、王様の言う通りの順番に並ばない場合→情報構造、倒置・強調・挿入・省略など
実は、高校の英文法まで含めて(英文法の研究をするなら話は別ですが)、やるべき内容はほぼこれらのルールだけで収まってしまう、というか説明がついてしまうんです。ですから、とりあえずこれらの中から必要なルールを導いて、説明していくことにしましょう。ここまで大丈夫そうですか?
ゆらさん、コメントの最中に横入り失礼致しますが、必ずしもそうとは限らないと思われます。上の
My father painted the white fence.
は、たとえばそのフェンスを目の前にしているような場面などを想定すれば、「私の父がその白いフェンスを塗ったのだ」とできますから、白以外の色になっているとは限りません。当然、情報構造の面などからは
The person who painted the white fence is my father.
のような文意の伝達方式にした方が自然であることは言うまでもありませんが、今回の重点は「フェンスを白く塗った」ことであり、その点でなぜ第5文型が適切なのか(第5文型であるというのは仰る通りですし、最終的な着地点はそこですが)を理解することが肝要であると考えますが、いかがでしょうか?
さて、解説の方ですが、今回使うルールは
I.文型
III(c)品詞の諸問題(とくに形容詞)
のふたつです。最終的な結論はIからみちびかれますので、まずIから基本的な話を確認した上で、なぜそのようになるのか?という形でIII(c)を見ていくことにしましょう。
まず、Iを語るにあたって、動詞の分類を考えます。つまり、どんな王様ならどんな部下が来て、どんな国になるか?ということです。そこで、これらの根本にあたる第0原則として、次のようなものを入れておくことにします。
O.英語の文は、ほぼ必ず「主語」と「述語動詞」が1つずつ存在する。(述語動詞というのが王様のことです。また、例外としては命令文などがあるのですが、ここで第0原則の考え方を語ると脱線しすぎますので、省略致します)
さて、このルールからいけば、まずどんな王様も、我々から見てその左側に「主語」という部下を携えています。そして、これはほぼ必ず「名詞」でなくてはならない、という決まりがあります(正確には、主語になれるのは名詞だけなのですが、例外的に副詞のカタマリを主語とみなしても良い場合がありますので、あえてこのような書き方をしました)。
問題は、王様の「右側」にどんな部下が来れるか、です。というか、「主語」という部下とは別の部下が右側に来れるかどうか、というのは王様によって決まります(人望があるかどうかと考えても良いでしょう)。
そこで、主語とは別の「名詞」がそれ単体で右側に来れるような動詞を「他動詞」、そうでない動詞(つまり、動詞の右側に来るのは名詞以外か、主語と同じものを指す名詞か、またはそもそも居ないか、というもの)を「自動詞」と呼ぶことにします。これはおおよそ、「述語動詞(王様)までの範囲で、文の内容に不足感がないか(国が成立しているか)」と一致します。もちろん、おおよそ、といったからには例外があるのですが、これは後に詳しく触れます。
ここまで大丈夫でしょうか?
大丈夫です!!!(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”
返信遅れて申し訳ないです💦
よかったです。では具体的な例文を少し見てみましょう。
I have a pen.
この動詞(王様)は「have」です。haveまでで考えると、「I have.」、つまり「私は持っている」となり、「何を?」という情報が不足している感覚を持ちますね。ですから、この場合は「a pen」という情報(「ペンを」)が必要なのです。(つまり、今回のhaveは「他動詞」)
しかし、中にはそうとも限らないものがあります。たとえば
I live in Japan.
という文で、やはり動詞(王様)は「live」(住む)です。さて、「I live.」と王様まででは「私は住んでいる」となり、「どこに」という情報が不足している感覚がありますが、in Japanは全体で副詞のカタマリを形成し、名詞ではないので、上の話からするとこれは「自動詞」となります。
ただし、このin Japanを完全に無視するとやはり不足感はありますから、このようなものを表すサブ的な文の要素として、「A」というものを決めておくことにしましょう(このAは義務的副詞句とか付加詞とかいろいろありますので、興味があったらそのうち調べてみてください)。
さて、もう1つ例文を確認してみましょう。
I run.
I run my dog.
I run a company.
それぞれがどのような意味になるか、なんとなくわかりますか?
お久しぶりです。焦らず、着実に本質理解をやっていきましょう。
I run my dog. は、「私は私の(飼っている)犬を走らせる」となります。同様に、「I walk.(私は歩く)」に対して、「I walk my dog.(私は私の犬を歩かせる=散歩させる)」となることは言えるのですが、必ずしも一般にこうであるとは限りません。実はこの本質は3番目の例文:I run a company. とさほど変わらないのです。
「run」の根本的な意味は、「素早く動く/動かす」と思ってもらえば大丈夫です。つまり、それぞれの文で、「私」という人物は、1番目の文では、「私自身」を、2番目では「私の犬」を、3番目では「会社」を、素早く動かしていたのです。会社を素早く動かす、というのは、目まぐるしく変わる現代社会の荒波に揉まれながら、舵きりをしていく様子を思い浮かべればしっくり来るでしょう。ついでですが、この「素早く動く」様子を液体に適用すれば、「流れる」となります。川が流れている場合はもちろん、水を出しっぱなしにしている、などもこれです。ここから派生して、「runny nose」といえば鼻水という意味になります。
さて、本題に話を戻すと、
1番目と2番目では、「対象」がおかれる(目的語となる)位置に来ているものが「自分」か、「別のものか」というのがこの文を変えていました。そこで、原則的に「目的語に主語と同一のものが来る」と、「他動詞が自動詞に変わる」ということが言えそうです。つまり、他動詞と自動詞は完全に別物というわけではありません。ですから、これは他動詞、これは自動詞、のように区別して覚えることは出来ないのです。なお、この原則の適用できないケースとして「主語と同じものを目的語に置かなければならない場合は、再帰代名詞を用いる」というのがあります。再帰代名詞は、~selfの形のものです(myself、yourselfなど)。
では、文型について見ていきましょう。まずは自動詞から。自動詞の中で、特に主語(S)の状態や性質を述べようとする時、ここに補語(C)とよばれるものを用いることがあります。補語には主格補語と目的格補語があって〜とか、補語になるのは名詞か形容詞で〜などの話は一先ずスキップしてもらって大丈夫です。後でIII(c)のルールを使って確認します。
そこで、補語Cを用いてSのことを説明するときには、SVCという文型となります。これが俗に言う第2文型です。ここでは都合上(iii)と書くことにします。(なお、このCに関して更にAをつけたSVCAというものも確かに存在し、これを基本文型だとすべきだという主張もあります。そのため、これを(iii')としておきます)
つまり、SとイコールなものとしてCで説明をした、という形の文になります。では、このとき「(iii) SVC」という文型の「V」の意味、または文全体の意味はどうなると考えられるでしょうか?
SVOとかのことですか。!😭
第何文型のところ苦手です( ´•_•。)💧