世界史
高校生
解決済み

内乱の一世紀で
平民派と閥族派の抗争が起きますが
この同盟市戦争に勝敗はついてるのですか???

回答

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同盟市戦争は平民派と閥族派の戦争ではありません。

ローマは当時分割統治という、都市ごとに異なった待遇を与える統治方法を行っていました。

1番上の、「植民市」・・・市民権有り、兵役有り
「自治市」・・・参政権以外の市民権有り、兵役有り
「同盟市」・・・市民権無し、兵役有り

「属州」・・・イタリア半島外の征服地。市民権無し、兵役無し(属州税という重税有り)

「同盟市戦争」は、イタリア半島内で1番扱いが悪かった「同盟市」が市民権を求めて起こした戦争です。

最初は平民派のマリウスが鎮圧に当たるも失敗。
元老院が譲歩し、戦争に参加しないことを条件に、イタリア半島内の全自由民に市民権を付与します。
その後、残存勢力の鎮圧を閥族派のスラが成功させます。
このことでスラが絶大な権力を握りました。

平民派と閥族派の対立はマリウスとスラの後継者に引き継がれましたが、情勢は変化します。
対立は徐々に有力者vs元老院という形に移行しました。

・閥族派の後継者・・・ポンペイウス、クラッスス
・平民派の後継者・・・カエサル

ポンペイウスが元老院に対抗するために、有力者であるクラッスス、カエサルと密約を結びます。
第一回三頭政治が始まりました。

以降の流れは教科書の通りです。
クラッススが遠征に行って死に、人気の高まるカエサルを恐れたポンペイウスが挙兵するもカエサルに敗れ、カエサルの独裁が始まりました。

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