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一つ一つ整理して考えていきましょう。
【課題について】
①関連する記事の貼り付け(書き写し)
②自分の感想
③親の感想
○ネット記事とか新聞記事とか貼って、感想書くだけなので、難易度は高くない!
△親も見るので、手抜きはできない。親も、大人の見識が試されるので、めったなことは書けない。
○親もからむから、家族でネタを探したらどうでしょうか?(この課題は暗に家族の会話を先生は期待している。)

【学校の反戦平和学習について】
6月の学習の内容は、このQ&Aからはわからない。
ひょっとしたら、時期的に沖縄戦の話し(ひめゆり学徒隊など)をされたかも知れませんね。(修学旅行で沖縄に行く学校の場合は特にね)
しかし、8/6(広島原爆)8/9(長崎原爆)8/15(玉音放送、終戦)から、学校の先生は大平戦争を意識している。(いや、そこで止まっている。)
ということは、戦後の教師がよく考えるワンパターンな反戦平和教育の授業展開だと予測できます。

【戦争(=国際情勢)は単純じゃない】
反戦平和の話しとして、原爆の話しも大切だけど、戦争(=国際情勢)はそんな単純じゃない。

そもそも、東京大空襲(3/10)で、原爆が無くても、通常兵器でも、物量さえあれば、都市を焼け野原にできる。
沖縄戦は、3/26から始まって、日本軍の組織的攻勢は6/23に終了し、残敵掃討の目処がつき連合国軍の沖縄戦終了宣言が7/2で、それでも残存する沖縄守備軍の降伏調印式が9/7日です。

↑実は、戦争(小規模な戦闘)は8/15に終わっていません。
ソ連対日参戦は、8/9に満州に侵攻
日ソ中立条約がまだ有効だった時期だが、早期の世界平和のため(イギリスアメリカの要請に応えたとソ連は認識している)という大義(理屈)を言いつつ、戦後、より自分が有利になる様に火事場泥棒的な行動をしている。

ソ連は、8/11には南樺太、8/16には千島列島への侵攻をはじめる。
千島列島の日本の戦車隊は、武装解除(砲弾を戦車から降ろしていた)のに、再度積み込んで応戦する始末。
最終目標は、北海道の占領だったが、千島での戦車戦とかで、予定後遅れ、ソ連の動きを知ったアメリカ軍が慌てて北海道上陸をしたので、ソ連は、南樺太と千島列島の占領で作戦行動を終えている。

【で、何が言いたいかっていうと】
前述の【戦争(=国際情勢)は単純じゃない】を読んでもらったら、おそらく、学校の反戦平和学習と戦争に対する視点や深さが違いをなんとなく感じてもらえたと思います。(前述の文章も、先の大戦のほんの一部でしかありません。)
毎年、同じ内容(何も主体的に学んでない)で、情緒的(感情的)な内容で終始する先生が多いと思います。
本気でこの手の課題を深く調べて書いても、学校の先生にそれを受け止める専門的な知識があるとは限らないのです。

○学校のこの課題に対しては、適当に8/15日の新聞記事はっつけて、戦争って怖いですとか、平和の時代が続きますようにとか、当たり障りの無い無難なことを書いておいたら良いのです。

【ここからが本題】
もっと現実を見ませんか?

じつは、WWⅡ(や太平洋戦争)は、国家対国家の総力戦であったのですが、米ソ冷戦終了後、アメリカ軍は、VUCAという言葉を多用しだしています。
VUCAは、元々軍事用語なのですが、今では、ビジネス用語としても認知されています。
VUCA時代だから、不安定な時代に対応するために中学校でも、「生きる力」、「主体的・対話的深い学び」、「GIGAスクール構想」が始まっています。
だから、夏だけ、原爆と終戦記念日で、反戦平和学習は、不十分なのです。

現在は、非対称戦の時代です。つまり、国家間ではなく、国家と個人や組織という構図もあります。
最近では、アフガニスタンがそれですよね。
アメリカが、アメリカの都合で難癖つけて侵攻して、それでも、残敵掃討が手こずって、かさむ戦費に耐えきれず、撤退をはじめた途端、タリバンがアフガン全土で暴れて、もうじき、アフガンの現政府は消えてしまうでしょうね。
本当に正義のために、テロとの戦いをしたのであれば、最後までアフガンの再建をやり抜くべきだったかもしれません。

【アフガンってどんな国?】
アフガンは、高い山々がつらなる地形で、難治の国(納めにくい国)で、近代化しにくい。
ソ連も、インド洋に勢力を広げたくて、通り道のアフガンに何かと援助したりして影響力を持とうとした。その時、近代化を時のアフガン政府とやっている。
でもね、国民に社会や工業の近代化がなじまなかった。今まで通りの生活(イスラムの教え)のほうがなじんんだ。

アメリカ(CIA)は、アフガンを起点に、ソ連領の中央アジアにイスラム教を利用して揺さぶりをかける。社会主義の国では、基本的に宗教を認めないので、イスラム教を使って国内撹乱工作をした。それに耐えかねソ連は、地政学的にあまり価値のない(山しか無く、インド洋にいける軍港もない)アフガンに軍隊を派遣して戦争(今風に言うと対テロ戦争)を始める。このことで、モスクワオリンピックは、他国に侵攻する国での開催という悪いイメージがついて盛り上がらないし、戦費が財政を圧迫してソ連崩壊の一因になっていく。

で、アメリカは、ソ連のアフガン侵攻では、アフガン各地の武装勢力に武器などを支援をしていきます。その武装集団の一つがタリバン(神学生)なのです。
武装勢力って言っても、日本の戦国時代の各地の大名のようなもので、正式な国軍ではありません。地方権力者の私兵って感じです。
タリバンは、イスラム教の神学校(中央政府が機能していないし、難民キャンプで学校と言えばここしか無かった)で学んだ若者の集団が母体でした。(今はわかりません。私の資料収集不足です。)
宗教的な使命感があるからかはわかりませんが、結局、地方軍閥の他の武装勢力をおさえ、ソ連のアフガン侵攻後に、アフガンを統一します。

で、最初は、アメリカともある程度友好的な距離感だったのですが、基本が、イスラム原理主義だから、アメリカ的(民主国家的)感覚とは違います。
3.11テロ以降、アメリカがテロ支援国家で危険だと言って、攻撃をしかけ、タリバン政権を打倒して、アフガンの新政府を樹立したのに、今のありさまです。

★ここで、気づかれましたか?アフガンがテロ支援国家としてアメリカは軍事行動をしますが、そもそも、ソ連にテロリストを送るために育てたのは誰だったでしょうか?
意図していない(計画していない)事とは言え、育てたテロリストが国家になって、彼らの過激思想が、アメリカの平和を脅かすと一方的に決めつけて、侵攻して国をめちゃくちゃにして、自分達の価値観を押しつけた国作りはじめたのに、戦費もバカにならないし、飽きたからって、一方的に国作りを放棄して帰って行く。
平和って何なんでしょうね。

【現在の戦争と、現在の反戦平和学習】
独善的な平和と理想は、戦争に行くつくのです。それは、WWⅡも同じですが、
戦争の形が、変わりました。
非対称戦になったのです。
タリバンが再度占領したアフガニスタンは、アメリカと国家間の戦争はしないでしょうが、アフガン(タリバン)は、ソ連にもアメリカにも勝った事になるでしょう。

★戦場の認識も変わってきています。それを学校の先生はあまり知りません。
今の流れは、「超限戦」もしくは、「ハイブリッド戦」です。
超限戦は、ザックリ説明すると、中国人民解放軍が20年前からアメリカと戦うときに、正規軍の戦いでは負けるので、ありとあらゆる物を利用して戦場以外でアメリカに嫌がらせをするという戦い方です。(コンピュータウィルスや、サーバーへのハッキングやクラッキングも、実は戦闘行為になり得るのです。)
この考え(戦略)があるから、新型コロナが中国の生物化学兵器ではないのかと疑われる遠因にもなっています。
超限戦など最新の戦争(戦闘)についての考え方では、戦場と後方(私達の日常生活)の区別があいまいで、正確に区別できません。

学校の反戦平和学習が無駄とは言いませんが、そうなると、学校で習う反戦平和学習だけでは不十分です。

WWⅠもWWⅡも資本主義の限界が開戦の遠因と言われています。
現代社会も資本主義の上に成り立っています。(米中関係も微妙です)
そうなると、WWⅢがあるかもしれません。
そうならないように、現在、生きる我々がしっかりして、戦争回避にむけて取り組まなくてはなりません。
学校の反戦平和の課題には、先生が喜びそうな事を書いて早々に課題を完成させて、個人的に深く反戦平和(歴史)に興味を持って主体的に学びませんか?

ともに平和に向けて、微力ですが、がんばっていきましょう。

vuca時代 主体的・対話的深い学び gigaスクール構想 資本主義
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