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光村図書【作られた物語をこえて】
作者の意見に反対か賛成か
その理由
理由の根拠となる具体例、経験など
この条件で、200~400字の作文書いて欲しいです!
至急、お願いします🙏

43 視野を広げて●作られた「物語」を超えて アフリカ大陸 赤道 上 ゴリラの調査地の一つてあるヴィル ンガ火山群(筆者撮影) 左ドラミングをする オスのゴリラ (筆者撮影) ゴリラの生息域 16 山 [ m襲] 文章におCける具体と 文章の構 作られた「物語」を超えて 説の特性を踏まえて読み 成や論理の展開を評価する 物、キツネやタヌキをずる賢い動物と見なしていた。そう見えたのは、人間が彼らを追い詰 めて敵対的な行動を取らせ、それを人間に都合がいいように解釈してきたからである。いわ ば、人間が作った「物語」てある。このような「物語」は動物たちに大きな悲劇をもたらす ことかある。 私が研究しているゴリラはその格好の例である。十九 私たちは、野生動物の行動を誤解することかよくある。かつてライオンやトラを凶暴な動 山紀の中頃にアフリカで初めてゴリラに出くわしたヨー コッパの探検家たちは、ゴリラをとても凶暴で好戦的な 動物と見なした。それは、二足で立ち上がり、てのひら で交互に胸をたたくドラミングとよばれる行動を、戦い を宣言していると解釈したからだった。ドラミングをす るゴリラのオスを見て、襲われる恐怖におびえた探検家 たちは銃の引き金を引いてゴリラを撃ち設したのてある。 2 線H やがて、ゴリラをモデルにした「キング:コング」という映 画が製作されて世界の人気をさらい、人々はますますゴ リラを暴力の権化、戦い好きな怪物と見るようになった。 私がアフリカで野生のゴリラを研究するようになった一 のは、もう四十年以上も前のことだ。まだゴリラは暴力 的で恐ろしい動物と考えられていた。しかし、ゴリラの - 「キング。コング」 文明社会て 大暴れするゴリラの怪物、キン グ.コングを描いた映画。一九 三三年に製作されたアメリカの 映画を基に世界中でさまざまな 作品が作られた。 マ 権化 意 群れの中に入ってじっくり観察できるようになると、こ のイメージは人間によって作られたものて、大きな間違 いてあることがわかってきた。 ゴリラの群れは十頭前後で、背中の毛が白いシルバー バックとよばれるリーダーのオスを中心に、数頭のメス や子供たちが寄り集まっててきている。ドラミングは二 16勇壮 意 Hト 勇社 つの群れが出会ったときによく起きる。どちらの群れか らもシルバーバックが出てきて胸をたたき、辺りの草を 引きちぎり、小走りに突進して地面をたたく。近くて見 9 ていると、とても勇壮て迫力満点だ。探検家たちが恐れ をなしたのも無理はないと思う。しかし、こういうとき はめったに戦いにはならない。オスたちは少し離れてに らみ合い、しばらく胸をたたき合うと、何事もなかった かのように別れていくのだ。
45 視野を広げて●作られた 「物語」を超えて コ 鎖 欧 悲 惨 米 りではない。ゴリラの一日は、みんなていっしょに旅をしなから食物を探 し歩き、満腹になったら寄り集まって休むことの繰り返してある。それは 天候にも左右される。激しく雨が降れば、それぞれ木の陰や草むらに潜り 込む。雨かあかってみんなか木陰から出てくると、シルバーバックがドラ ミングをする。「さあ、出発しよう。」とみんなに呼びかけているのだ。ま た、ときどきメスや子供たちか食べ物や休み場所を取り合ってけんかをす る。悲鳴が上がり、ゴッゴッと非難する声が聞こえる。すると真っ先にシ ルバーバックが飛んでいって、いがみ合っているゴリラたちを制止する。 そんなとき、ドラミングかとても効果的だ。シルバーバックが胸をたたく。 と、みんな静まり返るからだ。メスや子供たちもドラミングをすることが ある。不満を感じると胸や木の幹をたたく。子供たちの間て追いかけっこ が始まると、先に走った子供が誘いかけるようにをたたいたり、時には 木に登って代わる代わる胸をたたき合ったりすることもある。 このように、ドラミングはゴリラにとって相手に負けないことを示す自 シルバーバックかドラミングをするのは群れどうしが出会ったときばた 己主張であったり、呼びかけてあったり、不満や誘いかけてあったり、い ろいろな意味をもつことがわかる。私たち人間どうしが距離を置いて声を かけ、互いの気持ちを伝え合うように、ゴリラは胸をたたいて自分の気持 あを表したり、相手に誘いかけたりするのである。 それを十九世紀の株検家が戦いの宣言と誤解して、「ズリラは好戦的で 凶暴な動物だ」という「物語」を作り出したことによって、ゴリラは悲惨な運命をたどるこ とになった。密林の奥に潜む戦い好きな怪物をしとめようとするハンターたちの標的になり、 多くのゴリラが命を落とした。さらに、その怪物をひと目見たいと思う人々の期待に応える ため、野生のゴリラたちは捕まえられて欧米の動物園へ送られた。扱いやすい子供のゴリラ を捕らえようとする人間たちによって、子供を守るために立ちはだかった大人のゴリラたち が射殺された。しかも、凶暴な性格をもつと思われたために、頑丈な艦の中に鎖でつながれ ることが多かったのてある。野生での平和な群れ生活が紹介されて、動物園でも群れて暮ら すことができるようになったのは二十世紀の終わりに近づいてからの話である。 ゴリラのドラミングに対する誤解が広まったのは、人間がある印象を基に「物語」を作り、 それを仲間に伝えたがる性質をもっているからだ。いつの頃からか人間は言葉を発明して、 自分が体験したことを語ることがてきるようになった。そのおかげて、人間は多くの知識を 共有できるようになった。自分が体験していない地震や火事の出来事を人から聞くことに よって、適切な対処の方法を知ることがてきる。まだ見たことのない動物と出会ったらどう すればいいか、それを知っている人から学ぶことがてきる。言葉は人間の社会に知識を蓄積」 し、新しい技術や工夫をもたらして、人間が飛躍的に発展する道を開いた。しかし一方で、 言葉には自分の体験を脚色したり誇張したりする力もある。実際には見ていないことを、あ だかも体験したかのように語ることもきるのだ。でれば人のロからロへ、またたくうちに 広がっていく。最初の話が誤解によって作られていると、その間違いに気がつかないうちに、 それが社会の常識になってしまうことがよくあるのだ。 蓄積 意 6脚色 意 こうした誤解に基づく「物語」は、人間の社会にも悲劇をもたらす。何気ない行為が誤解 (コS 欧ォウ h
視野を広げて ●作られた 「物語」を超えて 群れて平和に暮らすゴリラ 15 4 言葉はなぜ まれたのか 世界はうつくしいと アフーナ大株中央が 九六二年ベ ンダ共和 され、それかうわさ話と て人から人へ伝わるうちに誇張されて、周りに嫌われてしまうこ とるある。また、 同じ言楽で話し合い 解を解くことがで る間柄なら、大きな 劇に発 a長することを抑えることかてきる。だが、言葉や文 の違う民族の間ては、武解が修復され ないまま 「物語」が独り歩きをして敵対意識を増幅しかねない。私がゴリラの調査で足を踏 み入れるルワンダやコンゴなどでも紛争が絶えず、肌て戦いを感じる機会が何度もあった。 今でも世界各地て争いや衝突が絶えないのは、互いに相手を悪として自分たちに都合のよい 「物語」を作りあげ、それを世代間て継承し、果てしない戦いの心を抱き続けるからだ。ど ちらの側にいる人間も、その「物語」を真に受け、反対側に立って自分たちを眺めてみるこ とをしない。 に位置するo ギーより 立 し 九九四年 レ 回 ンダ大書殺 にく十万ー百万人の 横壮者 われる。 コンゴ民主共和国 キイー 自都キンシャ アトリカ大 中央部に位置 1RKO呼べルギーより独 九九人年に起きた内戦は アフリカの森で暮らすゴリラの調査を通じて、私は人間の、自然や動物、そして人間自身 を見る目がいかに誤解に満ちているかを知ることができた。その誤解を解くためには、相手 の立場に立って、一っ一つの行動にどんな意味があるかを考えることが必要である。人から 伝え聞いた「物語」と実際に自分が向かい合っている現象とを照らし合わせ、これまでの常 識を疑ってみる態度も必要となる。「物語」によって作られた常識の陰に、しいたげられて いる生き物や人間がいないか、意味を取り違えて排除していることがないか、思いを巡らす ことが大切だと思う。 J 増幅 意 5排除 意 ドラミングが戦いの宣言だという「物語」の誤解を超えた先には、「ゴリラが人間とは別 の表現を用いて平和を保っている」という私にとって新しい価値をもつ豊かな世界が広がっ ていた。体の仕組みや能力の違う動物の視点に立っためには、その動物が暮らしている自然 よく知ることが必要になる。同じように、この地球に生きるさまざまな人々に起きている トA 紛争 シ枚まぎらす Sか * A-い ン s 「物語」の真実を知るためには、その人々が暮ら している文化や社会をよく理解することが必要て あろう。 話を作り、伝える能力は、言葉をもった人間に 多くの仲間と交流てきる世界をもたらした。その おかげて、人間は見知らぬ人々と出会ってもすぐ に受け入れることがてきるし、遠く離れた場所で 起こった出来事をいっしょに喜び、悲しむことも てきる。現代はさまざまな文化や社会で暮らす 人々が国境を越えて行き交う時代てある。だから こそ、自分勝手な独りよがりな解釈を避け、常識 を疑うこと、何より自分を相手の立場に置き換え て考えてみる視点が重要である。作られた「物 語」を超えて、その向こうにある真実を知ろうと することが、新しい世界と出会うための鍵なのだ。19 行き交う(いき 広がる読書 「ゴリラは語る」山極者 筆者 山極寿一 一 九五二(昭和二七) 「ジャングルで学んだこと」など 出典 本書のための書きおろし。 東京都出身。人類学、霊長類学者。 著書「野生のゴリラと再会する」「家族進化論」「暴力はどこからきたか」「ゴリラ」 「言葉はなぜ生まれた 岡/谷一夫」
作られた物語をこえて

回答

✨ ベストアンサー ✨

素直にこの文章をよんで、意見に賛成か反対かを書けば良いと思います。
作文なんて、人それぞれ違って当たり前ですから、、

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