1.ドイツは英仏の戦争に専念するため
ドイツの目的として、ポーランド進出の軍事作戦を
練っており、ソ連の中立を望んでいました。ドイツ
としては英仏とソ連の挟み撃ちは何としても避けたい
自体であり、ソ連と条約を結ぶ事によって背後からの
攻撃を避ける思惑があったのです。
独ソ条約を結ぶことによって、ドイツはイギリスとフランスの戦争に専念することができるようになりました。結果としてドイツは1939年にポーランドに侵攻し、そのためイギリスとフランスに宣戦布告をしています。
2. ソ連はドイツの進行を避け、日本との戦いに専念するため
ソ連としては、ドイツが東側に勢力を延ばすのを何とか避けたい状況でした。
またこの時期は極東方面で日本と対峙しており、
ノモンハン事件等の国境紛争が起きていました。
そのためソ連としてもドイツとすぐに戦うのは得策ではなく、条約を結んで戦力の立て直しをしたかった事情があります。