前置詞句は文の主語にならない筈なのに日本語訳で思いっきり主語になっているのは何故ですか?
⇒ この質問を見た時、koさんの頭の中には、「日本語の主語は、…が、…は でなければいけない」というルールがあるのかな~と感じました。
どうですか? そのように感じたので、例文を①直訳と②意訳に分けて和訳しました。
原則のルールはその通りですが、その日本文が読む人にとって分かり難い場合は、変えなければいけません。
以下の意訳において、「…が」「…は」の原則が崩れる場合があります。
(Among topics(前置詞) <(which)(関係代名詞:目的格/省略) we(S1) discussed(V1) (over(前置詞) lunch)(M)>)(M) was(V2) the regrettable habit(S2) <(which)(関係代名詞:目的格/省略) film directors(S3) then had(V3) (of(前置詞) altering the plot)(M) (of(前置詞) a novel)(M) (to suit themselves)(不定詞・副詞的用法)(M) (to(前置詞) the extent)(M) (even(副詞)(M) (of(前置詞) changing a sad ending)(M) (into(前置詞) a happy one)(M).
①直訳
<私達が昼食をとりながら話し合った>話題の中に、監督自身に合わせるために小説の筋書きを、悲しい結末でさえも幸せな結末に変えるという<当時の映画監督が持っていた>悔やまれる癖があった。
②意訳
<私達が昼食をとりながら話し合った>話題の一つが、<当時の映画監督が持っていた>悔やまれる癖であった。それは、自分の都合に合わせるために、小説の筋書きを変えるというもので、時には悲しい結末を幸せな結末に変えることさえあった。
※意訳の意図:内容を変えないで、読む人が読み易いように、前から後ろに順番に訳し、長過ぎないように適当な所で文を切る。
【英文和訳のポイント】
1. 英文の構造を正確に反映した日本語訳(直訳)を心掛ける。← これが原則❣
2. その日本文が分かり難いと判断した時にだけ、意訳する。
3. 意訳の要点:内容は変えないで、直訳文を英文の流れ(前→後)に沿って修正し、一文が長すぎないように適当に切る。
意訳には練習が必要です。
色々な内容の英文読解を経験して、模範解答などを参考にして自分の訳文の改善点を見つけるように心がけてください。
そうすれば、必ずより良い日本語表現ができるようになります。
そして、このことは日本語の英訳にも役立ちます。
日本語も英語も言葉です。
参考にしてください。
分かりやすい説明ありがとうございました!!