✨ ベストアンサー ✨
まず感覚的な話でいうと、もしAとBの間に摩擦がなかったとしたら、慣性の法則によりBは床から見たらまったく動かないし(Aに乗っている人からみたら←に動く)し、むっちゃ摩擦があったとしたら一緒に右に動くのもわかると思います。本に鉛筆を乗せたり、消ゴムを乗せてみたらわかると思います。このとき、Aからみたら止まっていても、床からみたらBも一緒に右に動いている(つまり右向きに加速度をもつ)ということは、運動方程式m・aベクトル =fベクトル より床からみたらなんらかの右向きの力を受けているということになります。(Aからみたら慣性力を受けることになるので、釣り合い式になる)BはAとしか接触していないので、Aからなんらかの右向きの力を受けているとしか考えられません。
普段、床をひとつの物体が→向きに進む場合は、物体にしか注目しないので、単に物体に←向きの摩擦力というのは簡単にわかると思いますが、このときだって、床にはきちんと→向きの力がはたらいています。床が動かないから考えていないだけで、もし床が動くなら→向きに動き出します。そもそも摩擦力は床が物体と接触していることにより床が物体に及ぼす力なんだから、作用反作用の法則でそうなるのは当然です。そう考えたら今回の問題のAにあたるのが「普段の床」のようなもので、Bが「普段の物体」のようなものだと考えられますね。だから、もしBに→の力を与えたなら普段と同じで、Bに←向き、Aに→向きの摩擦力を受けます。今回は、Aに力を加えています。BがなかったらAは→向きに運動しようとしますが、それをBが摩擦力により阻もうとするわけなので、Aには←向きの摩擦力がはたらきます。Bには作用反作用の法則で反対向きに力を受けるので、→向きに同じだけの力を受けます。「一体となって運動(Aからみたら止まっている運動)」なら床からみて加速度が同じですが、「すべっている」ので、静止摩擦力ではなく動摩擦力であり、加速度は別々の値です。
ありがとうございました!
Aを「普通の床」、Bを「普通の物体」として考えるとすごく分かりやすかったです。助かりました!