(イ)運動方程式をたてて考えます
まず、運動方程式をたてるために、物体に働く力をすべて書き込みます。
普さんは、すべて書けています。
次に、正の方向を決めます。
物体が動く方向がわかっている場合、一般的に物体が動く向きを正とします。
物体が動く方向がわかっていない場合は、動く向きを仮定して考えます。
今回、物体に働く力は、鉛直下向きの力の方が大きいので、鉛直下向きに動きますよね。
なので、運動方程式をたてるときは鉛直下向きを正とします
次に、運動方程式ma=F(合力)を立てます。
運動方程式ma=F(合力)をたてるとき、aとFは向きを考えないといけません。
物体は鉛直方向に動くから、Fは鉛直方向に働く力を代入します。
物体に鉛直方向に働く力は上向きの張力2.4[N]と、下向きの重力0.50×9.8だけですよね。
下向きを正として、運動方程式をたてると、
0.50×(+a)=(-2.4)+(+0.50×9.8)すなわち、0.50a=4.9-2.4
a=5.0[m/s^2]
すなわち、加速度は鉛直下向きに5.0m/s になります
別解
先ほどは、重力の大きさと張力の大きさの関係から、物体が下向きに動く(加速する)と仮定して、鉛直下向きを正として運動方程式を立てました。
重力の大きさと張力の大きさの関係を考えずに、物体が上向きに加速すると仮定して運動方程式をたてると、すなわち、上向きを正として、運動方程式をたてると、
0.50×(+a)=(+2.4)+(-0.50×9.8)、すなわち、0.50a=2.4-4.9
a=-5.0[m/s^2]
すなわち、加速度は鉛直下向きに5.0m/s になります
分からなければ質問してください
(ア)物体を一定の速さで動かす、ということは、力がつりあった状態で動かす、ということである。よって、力のつり合いの式(合力=0の式)をたてて考える。
鉛直上向きを正とすると、
(+T)+(-0.50×9.8)=0 すなわち、T=0.50×9.8=4.9[N]
もしくは、
鉛直下向きを正とすると、
(-T)+(+0.50×9.8)=0 すなわち、T=0.50×9.8=4.9[N]
別解
一定の速さで動かした=加速度0で動かした、なので、(イ)と同様に運動方程式をたてると、
鉛直上向きを正とすると、
0.50×0=(+T)+(-0.50×9.8) すなわち0=T-4.9 T=4.9[N]
もしくは、
鉛直下向きを正とすると、
0.50×0=(-T)+(+0.50×9.8) すなわち、0=4.9-T T=4.9[N]
分からなければ質問してください