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右のグラフの横軸はpHです。
中性ではpHは 7 になります。
pHが 7 より小さいほど酸性が強く、
pHが 7 より大きいほどアルカリ性が強くなります。
基本的にpHは 0〜14 の数値をとります。
ペプシンは胃で働く消化酵素であり、
胃酸の中で働いていることからもわかるように、
強酸性のとき、すなわちpHが小さいときによく働き、反応速度が速くなります。
(最適pHは 2 です。)
アミラーゼは唾液に含まれる消化酵素で、
中性のとき、すなわちpHが 7 のときによく働き、反応速度が速くなります。
(最適pHは 7 です。)
トリプシンはすい液に含まれる消化酵素で、
弱アルカリ性のとき、すなわちpHが 7 より少し大きいときによく働き、反応速度が速くなります。
(最適pHは 8 です。)
これらの3つの酵素と、それぞれ何性のときによく働くかは覚えておきましょう。
(その他多くの酵素は中性付近でよく働きます。)
左のグラフでは、酵素の働きを無機触媒と比較するために、無機触媒のグラフも書かれています。
酵素と無機触媒との違いを見てみましょう。
まず、無機触媒の場合です。
温度を上げるほど粒子の動きが激しくなり、
粒子の接触が多くなるので、反応速度が上がります。
一方、酵素の場合、主成分がタンパク質なので、
温度を上げ過ぎるとタンパク質の構造が変化し(変性という)、酵素は働きを失います(失活という)。
よって、最適温度が存在します。
一般に、酵素の最適温度は35〜40℃ 付近で、
60℃ を超えると変性・失活します。
温度を上げれば上げるほど反応速度が上がる無機触媒と、温度を上げ過ぎると壊れて働かなくなる酵素。
この違いをおさえておきましょう。
こちらも丁寧に解説感謝です!!
ありがとうございます!