地理
高校生
解決済み

遊牧と移牧の違いを教えてほしいです

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遊牧は天然の餌場や水場を求めて年間を通じて移動します。ただし毎日動くのではなく、季節ごとですから大規模な移動は年に3回から5回ぐらいではないでしょうか。寒帯でのトナカイの遊牧、高地でのヤク、リャマ・アルパカもありますが、中央アジア~西アジア~アフリカでのステップや沙漠気候地域におけるラクダ、ヤギ、ヒツジ、ウシなどがよく知られています。移動式の天幕(テント)をともなって人間も居を移していきます。着の身着のままで移動するのではなくその家族によって夏の居場所、冬の居場所などは一定で、通常より雨の少ない夏はここというふうに微調整もあるパターンに基づいて主が判断するということが多いです。基本的に農耕は行わないで畜産物のみを生産し、チーズやバターなどの加工も行います。馬や車、バイクなど高速の移動手段がある場合は日常的に、ない場合でも季節移動の途上などにオアシスの町に立ち寄って畜産物を現金化したり、金銀装飾品などに代えたり、穀物などの食料を入手したりと市場に依存していますので、意外と様々な食を口にしています。
一方移牧ですが、有名なのはアルプスの山麓と高地牧場との往復的移動ですね。遊牧は水平的な移動に対して移牧は垂直的な移動と表現されることも多いですね。こちらは山麓のムラや町に定住の住居を本宅としてもちながら、夏になると家畜を連れて高地の牧場(アルプ)に移動し、固定的な常設の山小屋(シャレー)を別荘として従事者のみが仮住まいし、チーズなどの畜産物加工も行います。ですから夏のあいだも子どもたちは山麓の自宅から学校に通っています。山麓で過ごす冬季については麦作などの耕作も行い、家畜は舎飼いにします。中高の地理ではアルプスの移牧しか習いませんが、イベリア半島(スペイン)にもシチリア島やサルディーニャ島(イタリア)にも分布していました。私はくまなく探し回ったわけではありませんが、シチリアでもサルディーニャでも山中や山麓でそうした人々、景観を見ることはありませんでした。イタリアの本屋でイタリアの高校の地理教科書や参考書を立ち読みしてきましたが、昔はシチリアでも見られたけど今はサルディーニャで伝統文化の保存的に残されているものが見られる程度だと書いてありました。スペインやスイス、オーストリア、フランスなどでは今どの程度あるのかは分かりませんが、過去の遺物的に残るだけではないのかなと思っています。正直現在の実態はわかりません。
ということで生活パターンも目的も分布も家畜も移動回数も全く違うといっていいですが、農民が家畜を連れてともに移動するという点のみが共通していると見たほうがいいですね。

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