✨ 最佳解答 ✨
「千葉セクション」は上総層群国本層中の地層である。更新世の前期と中期の境界は、地球史上これまでで最後の地磁気逆転(松山‐ブリュンヌ逆転)が起きた時期である。田淵の露頭で見られる地層は、この時期に海底で堆積した地層で、逆磁極期から過渡期(磁極遷移帯)を経て正磁極期に移っていく様子が、連続して分析・観察できる。77万年前に起こった御嶽山噴火による火山灰層(白尾火山灰)があり、ちょうど地磁気逆転の時期の目印となっている。
GSSP として認められるためには、いくつかの推奨条件が示されている。とくに「海底下で連続的に堆積した地層であること」、「地層中に、これまでで最後の磁場逆転が記録されていること」、「地層の堆積した当時の環境変動が詳しく分かること」の3点が重要であり、また「誰でも見られる場所にあること」も重視される。「千葉セクション」はこれらを満たす有力な地層である(ほかにイタリアの2地層が候補に挙げられた)。
日本の科学者は、GSSP推薦に当たって、過去70年にわたって発表された(日本語で発表されたために海外の研究者が利用できなかった)研究論文をまとめた論文を国際学術誌に発表、また千葉セクションから見つかった白尾火山灰層の年代測定を行い、地磁気逆転の年代を高精度で決定する(それまでの定説(約78万年前)を見直すものとなった)など、GSSPとして適していることを示すための布石を打った。
本件地層は「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」の名称で、2018年に国の天然記念物に指定された。
wikiだよーん
いひー
「千葉セクションとわ千葉時代のことです