思いつく反論を先に封じておくと
Ms. Reese worked with her staff
Ms. Reeseは彼女の従業員と一緒に働いた
Ms. Reese worked with clients
名詞が変わっただけなのになぜ
顧客"と"一緒に働いた
とならないの?
[アンサー]
Ms. Reese worked with her staff
Ms. Reese worked with clients
この文はどちらも
Ms. Reese は、her staff/clients と一緒にいる状況で、働いた
ということなのです。
どちらも
Ms. Reese was with her staff
Ms. Reese was with clients
これにworkedがトッピングされたのだから
仕組みは同じです。
上の文の場合は、
her staffっていうくらいなんだから、Ms. Reeseと一緒にいてMs. Reeseが働いてたら、her staffも一緒に働いてると考えるのが自然でしょう。
下の文は
clientsと一緒にいるわけだから、一緒に働いてるわけないよねと考えるのが自然でしょう
つまり
動詞を中心にした文構造は同じだけど
名詞と名詞の関係性は違う。
主語であるMs. Reeseと、withの後ろの名詞
それぞれの意味やもっている文脈(=Ms.Reeseがどんな人物か)から
自然な状態を考えているわけです。
with = 「と」 みたいに、
単語と訳をひと繋ぎに暗記してるような感じで
学校で習う五文型を当てはめてるくらいだと
ちょっと難しいかもしれないですよね。
もう少し理屈っぽく説明します
2つの全く違う説明ができます
1つ目
英語では、
主語の名詞からスタートして、
①その後名詞が来ないで終わってしまうフレーズと
②そのあと名詞が再度くるフレーズ
この2種類がありますよね。
そのうち②の文は
[主語]〜[名詞]
この2つの名詞との間に何かしらの関係があって
その関係を"〜"の部分で説明しています。
"〜"の部分が1語であっても、数語であってもです。
だから模試とかで、"〜"の部分の意味がわからなかったとしても、前後の名詞の意味がきちんとわかってたら類推が効くかもしれません。
2つ目
Ms.Reese works with clients
これはworksが自動詞で、第1文型の文になりますね。
第1文型にはよく動詞の後ろに前置詞句がつくのですが、この前置詞句が主語との空間的な位置関係を表しています。
第一文型で1番シンプルな動詞はbe動詞です
be動詞は、「いる・ある」という1番シンプルな意味を表します。
例えば
①I was in this town 私はこの街にいた
in this townのフレーズは
主語のIとthis townの位置関係をinが表しています
同じ第一文型の文で
②I lived in this town 私はこの街に住んでいた
これも同様でIとthis town位置関係をinが表しています
だからlivedと言ってたとしても①と同じように、
私がこの街に住んでいたのは間違いないですよね。
①と②を比較すると
動詞がwasじゃなくてlivedになって
1番シンプルなwasよりもう少し多くの意味をlivedが伝えています
でも、どちらの文も、文の核になることは
主語と前置詞句で表される位置関係なんです
それをシンプルに伝えている①と、
もう少し意味を加えている②の違いは
ラーメンに卵をトッピングするかどうかみたいなもので
どんな動詞を使っても、主語と前置詞句の部分でラーメンの主要な要素はすでにできています。
③I arrived in this town 私はこの街に到着した
これも同様でIとin this townの関係性がinで表されていて、そこに動詞が味付けを加えているのです。
これを
Ms.Reese work(ed) with clients
で考えると
同じ文型で1番シンプルなのは
Ms.Reese was with clients
Ms.Reeseは顧客と一緒にいた
これをベースに動詞がworkに変わって
味付けが加わったと考えてください
Ms.Reeseは、with clientsという状況(位置関係)で、働いた、ということです
だから
Ms.Reese は顧客と一緒にいて、働いた
とは言ってるけど
顧客と一緒に働いた
とは言ってないのです。
で、顧客と一緒にいて、ってなんだよってなるけれども
これは常識的に考えたら、
顧客にサービスを提供した
とわかると思います。