71. 植生の遷移
ある植生において,各植物が地面をおおっている面積の割合を,その植物の被度という。 次の表は、
日本のある地域の丘陵帯に成立している, 成立年代が異なる植生 A~E について,それぞれの植生
を構成する植物ごとの被度を調査した結果を示したものである。 表中の数値は、四つの異なる階層
高木層,高木層,低木層, 草本層)において, 10m×10m の方形枠を用いて調査した被度を表
(注)に示した基準により1~5の階級に分けで示したものである。 ただし, 植生A~Eはそれぞ
れ遷移の進行度合が異なることがわかっている。
階層構造 高木層
高木層
遷移
D→A→B→E→
低木層
草本層
7560
植
物 シ
名
タブノキ
植生
植生 A
植生B
21
1
1
シイ
31
アカマツ
コナラ
23
ススキ
ラビ
ベニシダ
ヤマツツジ
ヤブラン
アオキ
1
1
1
1
1
32
1
1
1
1
1
1
1
2
1 1
1
1
植生 C
4
1
2
3
1
4
1
22
植生 D
5
1
2
1
1
1
1
2
2
1
1
2
植生E
23
2 1
3
1
1
1
2
(注)被度階級 1:10%未満, 2:10~25%, 3:25~50%, 4:50~75%, 5:75%以上
問1の高木層を占めるシイ, タブノキ, コナラ, アカマツのうち2種は陽樹, 2種は陰樹であ
る。陽樹と考えられる2種の組合せとして最も適当なものを、次の①~⑥のうちから一つ選べ。
① シイ, タブノキ ②シイ, コナラ
③ シイ, アカマツ
④ タブノキ, コナラ
⑤ タブノキ, アカマツ ⑥⑥ コナラ, アカマツ
問2 表の植生A〜Eのうち、最も遷移が進行し, 極相に近いと考えられるものはどれか。 最も適当
なものを、次の①~⑤のうちから一つ選べ。
① A ②B ③ C 4D ⑤ E
問3次の植物のうち,陰生植物の特徴を顕著に示すと考えられるものはどれか。 最も適当なもの
を、次の①~④のうちから一つ選べ。
①ススキ ② ベニシダ ③ イヌワラビ ④ ヤマツツジ