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血糖濃度とインスリンの効果
血糖濃度は,様々なホルモンや自律神経系によって調節されているが,インスリンが不足する
と高い血糖濃度が続く糖尿病になることが知られている。
図aは,健康な人と糖尿病の人における, ある日の昼間の血糖濃度と血液中インスリン濃度の
変化を示したものである。 血糖濃度調節に果たすインスリンの役割を考えよう。
[mg/100mL] /
A
[mg/100mL]
-300
300-
血糖濃度
200-
200
100-
-100度
血糖濃度
0.
食事
QU/mL]*
60'
インスリン濃度
食事
40
0
食事
〒16食事
-1食事
食事
6 8 10 12 14 16 18 20 22 6 8 10 12 14 16 18 20 22 6 8 10 12 14 16 18 20 22
食 食 [時〕 食
〔時〕食
0
食
食
〔時〕
[μU/mL]*
60
-40
20
6 8 10 12 14 16 18 20 22 6 8 10 12 14 16 18 20 22 6 8 10 12 14 16 18 20 22
食
〔時〕 食
-18 食事
〔時〕 食
事
18食事
1食事
〔時〕
インスリン濃度
図a 血糖濃度と血液中のインスリン濃度の変化の関係を示す3例 ↑は食事を示す。
*UのUとは,生物への効き目の強さを基準に定められた単位で, Unit の略である。
(1) A, B, Cともに食事後に血糖濃度が上昇している。 食事後にどのようなことが起きること
によって血糖濃度が上昇するのか。
(2) A, B, C のうち誰が健康な人と考えられるか。
(3)Aでは,血糖濃度の増減とインスリン濃度の増減にはどのような関係があるか。また,どう
してそうなると考えられるか。
(4)血糖濃度が170mg/100mLを超えるとグルコースが尿中に出る可能性があるという。
A,B,Cそれぞれのグラフで尿中にグルコースが出る可能性を検討し、あるとすれば、どの
時点から出るだろうか。
(5) Bの場合、インスリンを与えるとすれば、何と関連して与えがよいか。また、どのよ
うな注意をする必要があるか。
(6) CはAよりも、血糖濃度が高くインスリン濃度も高い。このことから何が考えられるか。