Contemporary writings
高中
已解決
問5の答えは④だったのだすが、2,4,5の選択肢について解説をお願いしたいです。
然的に成立
(2023AG-F-10)
はない。
解釈されて
れるもので
~⑥のう
一国11
第二問 次の文章を読み、設問 (問1~問1)に答えよ。
(+)
理系の学問については、高度な計算や化学実験やプログラミングができるようになって新しいものを設計することが可能に
なったり、機械や人体の構造やメカニズムについて正確に理解することで問題が起こった場合の対処ができるようになったりす
など、その学問を修めることでどのような能力が得られて、そこからどのような価値を生み出せるようになるかは、人体で
わかりやすい。
それに比べると、人文学を修めた人が得られる能力とそれによって生み出される価値とは、曖昧にしか論じられないものである。
また、理系の学問によって得られる能力が
」的なものであることが多い一方で、文系の学問によって得られる能力
A
は「批判的思考」であったり「想像力」であったりと、存在を証明することが難しいものである点も厄介だ。ある人がどのよう
な技術を身につけているかについては、その技術に対応する課題に取り組んでそれを解決することで客観的に証明することがで
きるが、想像力や批判的思考についてはそういうわけにはいかない。
さらには、高度な技術はどこかでそれを学ばなければ習得することが不可能である一方で、批判的思考や想像力は、それ自体
は大半の人にもとから備わっているものである。 人文学を学ぶことはこれらの能力を深めさせてはくれるが、人文学を学ばなく
(1) かんよう
ても優れた批判的思考や想像力を発揮できる人はいるだろうし、その逆の場合もあるだろう。 人文学は、せいぜいが「涵養」と
いう程度のはたらきしかできないかもしれない。
それでは、人文学は社会に対してどのような貢献をしており、どのように役に立っているのか?
幾人かの論者が指摘しているのは、「民主主義が健全に機能するためには、一定数以上の市民が人文学に触れて、批判的思考
や想像力を適切に培わなければならない」ということである。
(注)みたになおすみ
たとえば、日本の哲学者である三谷尚澄は、著書『哲学しててもいいですか?文系学部不要論へのささやかな反論』のなか
(3)
で、哲学を学ぶことの意義は批判的思考とともに『箱の外に出て思考する力」を養うことである、と論じている。
(2023AG-F-12)
一同 13-
教育などにおいては、あらかじめ目的とルールが「箱の中の」として定められており、ルールが不変であること
を前提としたうえで、目的を合理的に満たすための教育が行われる。哲学の教育においては、「箱」を成り立たせ
ルールに変動が起こり、これまでの前提が通じなくなったときにも、一旦「箱」の外に出てルールと目的を設定しなおす
能力が身につけられる。いわば、必要に応じて思考の習慣を切り替えられる能力である。
もちろん、世に暮らす人びとの全員もしくは大多数に対して、こういった「 B
またふれることになるが、自分たちの思考や行動を形成している習慣に変更を加えることが、どれほどの困難を伴う
要求であるかはわたしも理解しているつもりだ。しかし、このことが、十人に一人か二人でよい、「箱の外」で思考する習
慣を身につけ、また「中のルール」を第一とする人びとに向けて対案を提起する能力を備えた人間が存在することの意義を
否定することにつながるわけではないはずだ。
学生たちが「箱の外で思考する習慣を身につけることには、どのような社会的意義があるのだろうか?
三谷によると箱の外に出て思考をおこなう態度や習慣を身につけた学生は、「異質なもの」や「自分とは違った考え方や意
「性」や「耐性」を得られるようになる。つまり、これまで自分たちが触れてこなかった事についても
に判断できるようになったり、過去に経験してこなかったシンキな事態が発生したときにも柔軟に対応できるようになったりす
るということだ。
たとえば、自分たちの暮らすコミュニティにおいて、外国から来た隣人とのちょっとしたいざこざが生じたときなどにど
のような態度をとることができるか。そんなときに、「これだから外国人は」 とか 「わたしはやっぱりあの国の人間が嫌い
だとか、自分たちにとってだけ都合の良い言説のなかに閉じこもるのではなく、 「ひょっとすると、基本的な生活習慣の
違いかもしれないよな」と一呼吸おくことができるということ。そして、そういった感情から結論への飛躍を一時のあいだ
を望もうとは思わない。 後に
にすることで、感情的なライト右翼」たちの発言に待ったをかけることのできる人間が、社会のあちこちに存在し
ているということ。
57
バーたちよりも幅
(www
単独で取り出してみれば、これ自体は非常にささいなことであるかもしれない。 しかし、地域住民のうち「十人に一人」
とはいえ、「反発的衝動を抑え、感情から結論への跳躍地点にカンショウ板を設置 しておく」こと の重要性を知る人間が存
在し、なに向かって発言する態度を身につけているということ。このことには、決して小さくはない社会的効果を認める
ことができるのではないだろうか。
めているように、「外」思考する習慣を身につけた人の存在を増やすことで社会に与えられる効果は、 なんら
のかたちにして表せるようなものではない。とはいえ、地域コミュニティや会社などの集団のなかに他のメン
を持つメンバーが存在することのメリットは、明白であるように思える。
かとえば、たちがひとつの考え方にとらわれているせいで成功の見込みのないプロジェクトが止められずに進行してし
まっている状況では、「待った」と声をあげられる人材の価値は計り知れないだろう。また、既存の習慣やシステムについてそ
することができる人が自治会にいることで、地域の人にとって負担となっていた行事を中止するという
ができたり、なめられたりするかもしれない。 国レベルでみても、投票する際に一時の風潮やメディアの
エンコの中にとらわれず、各政党や補者の主張や政治力について冷静に判断する
ことができるのが増えることで、主主義社会において」というシステムが担っている役割が適切に機能するはず
こなうことについて、アレーナー)」とも表現している。 そして、大学教育
えされることの重要性は否定できない、彼は論じるのだ。
については、わたしもしている。
(2023AG-F-14)
問3
解答番号は 1
(1) 涵養』という程度のはたらき」とはどういうことか。最も適切なものを、次の1~3のうちから一で題で
自分の批判的思考や想像力に気付かせる機会となること。
② 批判的思考や想像力をゆっくりとしみこむように教え養うこと。
批判的思考や想像力を養うために必要となる基礎を築くこと。
自分の批判的思考や想像力に批判的な検討を加え、更新すること。
⑤ ありとあらゆる機会をとらえて、批判的思考や想像力を高める訓練をすること。
問4 傍線部(2) 「培」の読みとして正しいものを、次の①~⑤のうちから一つ選べ。解答番号は 20
つちか
みなら
やしな
ともな
⑤かな
問5傍線部(3) 「箱」の意味するものとして最も適切なものを、次の①~⑤のうちから一つ選べ。解答番号は21
思考や行動様式が似通っている同じ国籍や民族からなる集団。
知らず知らずのうちに自分を縛っている昔からの因習や習慣。
学校や役所など社会が成り立つうえで必要となる制度的な仕組み。
思考や行動の基盤を形成している習慣が当たり前のものとして共有されている場。
⑤「この場面ではこのように行動すべき」と暗黙のうちに場の空気を読むことを要求する社会。
(2023AG-F-18)
一国 19-
解答
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個人か社会か対象に注目して考えたことがなかったです。
確かに、'知らず知らずのうちに'な話だから空気を読むってことは成り立ちませんね。
納得です!凄い!!ありがとうございます!