✨ 最佳解答 ✨
まずcanは可能の意味であってます。
「能力」の方がより正確かもしれません。
canとbe able toの違いとして習うことですが、
be able toの「できる」は実際に具体的な行動をしてるということを表している
一方canは「やろうと思えばできる」「そういうポテンシャルを持っている」という意味です。だから「能力」
ご質問の文は、カンマの前後で比較になっていて、
[前半]というよりは、むしろ[後半]
[後半]というほどには、[前半]ではない
ということですけど、
大雑把に言うと
ステータスよりは、実際のひととなり
と言いたいんですよね。
その「ステータス」の部分が
what he can say or even do
です。
直訳ですが、実はこの部分だけ取り出して訳せるほど簡単ではないのですが
evenを取り外すと(あとで説明します)
「彼が何を言ったりやったりできるのか」
もしくは
「彼が言ったりやったりできること」
whatは疑問詞とも関係代名詞とも取れるので
それによって直訳に違いが出ます。
いずれにしてもcanを使うことで、「〜できる能力がある」というステータス感が伝わります。
質問者さんの聞きたいことに対してはここまでで答えたことになるかもしれませんが、
あとは余分な話です。
evenについてですが
そもそもこの
what he can say or (what he can) even do
の部分は、その前のnotと関連して
not A or B 「AでもBでもない」
という形を取っているのがわかりますか?
そしてその後ろのBにevenがついているのです。
「Aでもないし、Bですらない」ということです。
もう一つ、より細かい話になるのですが
not so much ● as ◯ という表現は
not ● but ◯ とかとは違って
●を否定ではないんですね。
●よりはむしろ◯
ってことは、
●であってもそれ以上に◯であれば良い。
こういうことを全部ひっくるめて、まともな日本語の一文にするというのは、至難の業です。
模範解答?の訳は、what he can say or even doを「話の内容や行為」としてうまくまとめていますが、evenのニュアンスは完全に捨てています。
なのでこれも完璧ではありません。
我々が敬意をいだくのは、
①その人の人格に対して というほどには
②その人の話の内容に対してもないし、
③その人の行為に対してでさえもない
というふうに前半と後半を逆転させると、
全ての要素が入るのですが、
この文で言いたいことは①の部分なので、
日本語としては①を最後に持ってきたいです。
なるべく完璧に近い訳にしたいのですが
現実的には、いずれかの要素は諦めないといけないのかな
良い訳が思いついたら教えて欲しいです。
余分な話が長くなりましたが
英文和訳は、1単語ずつの訳を置いてって語順を並べ替えれば完成というわけでもないし、
全ての英文がきれいな日本語にスムーズに直せるわけでもない、ということが伝われば幸いです。
そうなんです。
このご質問には午後の早い段階で気づいてたんですけど、僕もevenの訳出に悩んでなかなか回答できませんでした。
結局良い文が思いつかなかったです。
ちなみに、これあれですか?
受験生の定番の英文解釈の参考書のやつですか?
ここでもめっちゃ質問上がる、
赤と黒の2色使いの参考書
いえこれは赤と黒の参考書ではなく英語の構文150という参考書に和訳問題として載っていた文です!
そんなに長い間考えて頂き感謝です🥲
canが「能力」的な意味だという説明、すごく腑に落ちました。whatの解釈もevenの解釈も含め、1つの英文をこんなに詳しく深掘りしていただき感動です!!ありがとうございます🙇🏻♀️
解説読ませていただいた上でnot so much as のニュアンスもevenのニュアンスも汲み取れる訳を考えてみましたがevenを訳出しようとするとどうしてもnot A but Bみたいな表現になってしまって難しいですね😢