✨ 最佳解答 ✨
ちょっと奇妙な解説なのは間違いないですね。
完了形ってものについて、こう考えてみたらどうでしょうか
画像の解説と同じくらい奇妙な考え方になるかもしれないけど
いろんな動詞に言えることとして
一回の行為が
①始まって
②一定期間継続して
③終わる
というプロセスがありますね。
③の部分に焦点を当てたのが「完了形」
そのなかでも特に「完了」の用法です。
完了形にはいくつかの用法がありますが、
なかでも「完了」の用法が一番基本だと思います。
ちなみに②の部分に焦点を当てるのは「進行形」になると思います。
この①②③にいろんな動詞を当てはめてみてください。
例えばfinishとかarriveとかは
「終える」「到着する」という1回の行為が
①始まって
②継続して(finishもarriveも実際にはかなり短い時間)
③終わる(つまり、"終わりきっている""完全に到着する")
ということになります。
例えば「宿題が終わったら遊びに行こう」というときの
「宿題が終わったら」という表現は
終える という行為を始めたとき ではなくて
終える行為が終わったとき
完全に終了したとき だと思うので
have finished っていう完了形で書く必要があると思います。
例えば典型的な状態動詞のknow「知っている」
の場合
これは「知る」動作ではなく、「知っている」状態を指すものだから
①の部分を表すことはできません
②の部分は表せる。
進行形にしなくても「知っている」状態の継続が表せる。
「状態動詞は進行形にしない」と一般的に説明されることはこういうことだと思います。
③の部分も、①と同じというか、
動作の始まり を表していないのだから、
終わりを表すこともないです。
少なくとも1回の動作の終わり を表すことはない。
なので状態動詞を完了形にする場合
その中でも「完了」の意味にはならない
というのは間違いないように思います。
だから状態動詞を完了形にする場合は
②の部分を状態動詞で表して、その延長というか
例えばknowであれば、一回きりの「(いま)知っている」ではなくて、
その繰り返しによって②がずーっと続いている
という意味で「継続」の用法
あるいは、
②の状態だったものが一度途切れた(②→③)
ということを表して「経験」の意味になると思います。
seeは「見えている」と「会う」は、
別物だと思います。
「見えている」は状態動詞で、これはknowとかと同じように考えれば良いと思います。
「会う」の場合は動作動詞だと思うんですけど、
1回の行為を
①始まり
②継続中
③終わり
と分けたときに
「次彼女に会ったら、」というときの「会う」は
「会い終わったら」という意味では100%ないですよね。
「次彼女に会ったら、彼女にそれを伝える」を
have seen って書いたら、
それを伝えるときには
会い終わっちゃってることになる
だからおかしい。
ということで
「次彼女に会ったら」と表現したい場合、
完了形にする必要はないと思います。
状態動詞ならこう、とか動作動詞だからこう
みたいに公式を当てはめるような操作じゃなくて
・動詞のもともと持つ意味
(原形で使う場合どういうことを表せるか)
・文の意味
(例えば
He teaches Englishのteachは動作動詞だけど
ここでは1回きりの「教える」ではなくて
He is an English teacher
っていう状態動詞の文と同じことを言っている)
などと実際に言いたい内容を照らし合わせて、
どういう形にすればいいか考えることが
重要かと思います。
ひさたんさん
ちなみにこの動詞についての説明は
https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E8%8B%B1%E5%AF%BE%E7%85%A7-%E5%8B%95%E8%A9%9E%E3%81%AE%E6%84%8F%E5%91%B3%E3%81%A8%E6%A7%8B%E6%96%87-%E5%BD%B1%E5%B1%B1-%E5%A4%AA%E9%83%8E/dp/4469244597
この本の丸パクリです。
質問者さんの画像の解説が言ってることは、
seeを「見(え)る」というような意味で使うときの説明で、
「会う」というような意味はまた別の用法なので、全く説明になってませんよね。
僕の説明は、高校生までの英文法の説明からするとエクストリームな感じに聞こえるかもしれないけど、
実はそうでもないんですよ
完了形は「完了形」というくらいなのだから
「完了」の用法が一番コアなもので、
「継続」「経験」「結果」はそこから派生したものだ
その派生には
動詞の意味や、その動詞を含んだ文全体の意味
さらには前後の文脈なども関係するので
「状態動詞」「動作動詞」という分類は完了形の用法を考えるには、あまりに雑すぎる。
ということが、
先のコメントで自分が言いたかったことの一つです。
とはいえ、
動詞の意味を細かく分類し始めるとキリがないのです。
例えば同じ動作動詞でも
「蹴る」は物理的な動きだけど、
今回の「会う」はそうじゃないですよね。
やっほーって話しかけて、久しぶりって言った、握手して、しばらく歓談して、またなーって手を振って別れる
っていう一連の物理的な動作の総体が「会う」でしょう。
ってことはもし分類するなら「蹴る」と「会う」は動作動詞といっても細かくは違うグループで区別されるべきですよね。
こんなふうに細かく細かく考えると
いくらでも分類できてキリがなくなるんです
だから、どんな行為にも共通してありえる
①始まる②継続する③終わる
という視点で動作を捉えて
動詞を細かく分類して覚えたりせずに、
都度考えて理解したり問題に活用するというのが
非常に有効だと思いました。
動詞だけでなく、単語の意味を捉えるときに
「なるべく日本語訳で考えない」というのも
非常に重要だと思うんですが
(僕含め非ネイティブには、100%そうするのは無理かもしれませんが)
日本語訳に頼らない分析道具として
すごく説明がしやすいので
①②③の説明を使っています。
本の紹介,ありがとうございます。興味があるので買って読んでみようと思います!
>一連の物理的な動作の総体が「会う」
とってもわかりやすいです。画像の解説がこのように説明してあれば誰でもすんなり納得できるのに,と思いました。
のののののさん,重ね重ねありがとうございます。
つまようじさん,つまようじさんの質問を横取りしてしまってすみませんでしたm(__)m
私が言えた義理ではありませんが,のののののさんにベストアンサーをお願いしますm(__)m
お二人ともありがとうございます!
私は英語の完了形がとても苦手で文法問題はボロボロなのですが、のののののさんの説明が今までで一番理解しやすくて感動しました。
引用された本にとても興味があるのですが、大学受験英語の勉強用としては内容的に踏み込みすぎですか?受験が終わっても英語は勉強し続けるつもりではいるのですが…
つまようじさん
はい、この本は大学1・2年生くらいか、なりたての若い英語の先生とか向けに書かれた本だと思います。専門家しか読めないような代物ではありませんが、大学受験に必要のない情報の割合が多いのでおすすめしません。
必要のないっていうか、大学受験の英語も英語には変わりないんだから多少は参考になるとは思うけど、もっと他に先にやることあると思います。全部完璧になってヒマだわって思ったら読むくらいでいいです。あと、この本を読んでも画期的に英語ができるようになったりもしないですので過度な期待はしないように。
がんばってくださいね。
詳細にありがとうございます!
とりあえず今は持っている問題集や参考書を使い込むことに集中します🙇🏻♀️
ありがとうございます!
>状態動詞ならこう、とか動作動詞だからこう
>みたいに公式を当てはめるような操作じゃなくて
私もまったく同意見です。そもそも現在完了を明確に完了・結果/継続/経験に分類する必要もないと思っています。
なので余計に画像の解説の意味がわかりません。
横からの質問に答えてくださってありがとうございましたm(__)m