✓力だめし ② DNAの複製 体細胞分裂時のDNAの半保存的複製を
確認するために次のような実験を行った。下の各問いに答えよ。
【実験】 1. ふつうの窒素の代わりに、質量の大きい窒素だけを含む培地
で何世代も大腸菌を培養し, 重い窒素のみをもつ大腸菌を得た。
2. この大腸菌を,ふつうの窒素を含む培地に移して培養した。
塩化セシ
ウム溶液
3. 培地を移した後, 1~3回目の細胞分裂
を終えた大腸菌のDNAを抽出し,抽出液
を塩化セシウム溶液中で遠心分離したとこ
ろ,右図のように, DNA の重さによって
いくつかの層が形成された。
DNA-
の層
ABC
(1) 遠心分離で形成されたA~Cの層は,それぞれどの重さのDNA に
よるものか。 次の ① ~ ③ から選べ。
① 重い DNA ② 中間の重さのDNA ③ 軽い DNA
(2) 1~3回目の分裂を終えた大腸菌は,(1)のA~CのDNA をどのよ
うな割合でもつか。 A:B:Cの比を次の①~④からそれぞれ選べ。
① 0:0:1 ②0:1:0 ③ 1:1:0 ④3:1:0
力だし 2
(1) A
B
(3) Bの位置に層を形成するDNA がつくられるしくみとして正しい
ものを次の①~③から選べ。
① 培地中のふつうの窒素が, DNA 中の重い窒素を分解する。
②重い窒素を含む DNA を鋳型として, 培地中のふつうの窒素を用
いて新たなヌクレオチド鎖が合成される。
③元のDNA の重い窒素が、 徐々にふつうの窒素と置き換えられる。
(4) DNAの複製において, 新しく形成されるヌクレオチド鎖の塩基配
列は,どのように決められるか答えよ。
C
(2) 1回目
2回目
(3)
3回目
(4)
●ヒント
(2) このとき,ふつうの窒素を
含む培地で細胞分裂をはじめる
前の大腸菌のDNAは,重い窒
素のみを含んでいる。