解答

二酸化マンガンとカタラーゼはともに過酸化マンガンをする分解触媒であるということはご存知でしょうか。

この実験は、同じ働きをするこの2つの違いとは何かということを確かめるためのものです。

結論を予想してみてほしいのですが、カタラーゼは有機触媒なので適切なpHや温度でないと壊れてしまい全然反応しなくなる一方で
MnO2は無機触媒なので問答無用で反応が起きる、みたいなことになると思います。
ここまでは分かってくれると思います。

この予想を証明したいと思ったときに、
単純に有機触媒と無機触媒を比較するだけでは不十分です。
なぜなら、以上の結果から「カタラーゼは高温時に触媒の機能を失う」ではなく、「カタラーゼは高温時に反応を抑制する物質として働く」というような結論を導くことも可能だからです。(難しいですが、発展問題なのでしょうがないですね)

どういう状況でこんな誤った結論が導かれるかというと、「別に何もしなくても過酸化水素水の分解は起こる」という状況を仮定した場合です。

これを否定しようと思ったら、何も触媒を加えずに同じ条件で実験をする必要があります。
したがって、反応性が低いことで有名な石英を入れて実験することが答えになります。

数学苦手

この実験の目的を初めて知りました!分かりやすくありがとうございます🙇‍♂️
追加の質問なのですが、なぜ何も入れないという条件を作るのではなく、石英を入れるのでしょうか?

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