92.次の文章を読み、以下の問いに答えよ。
真核細胞が行う細胞分裂の過程は細胞周期とよばれる。 1970年代のはじめに,細胞
期は細胞質に存在する特定の分子によって駆動されるという仮説が提案された。 こ
の仮説が生まれるもとになった実験の概要は以下の通りである。
の細胞をつくる場合, 細胞の一方が
(実験Ⅰ) 細胞周期の異なる時期にある2つの細胞を融合させて、2個の核をもつ1個
盛んに DNA合成を行っているS期で,
他方がG, 期なら, G1 期の核はただち
にDNA合成を開始した(図1)。
〔実験2] 細胞分裂が進行中のM期の細
x 3.
図 1
G2 期チェックポイント : 4.
M期チェックポイント : 5.
図2
①⑨
1期
リード E
S
核① 核②
胞をG,期の細胞と融合させるとG
期の細胞はS期を飛びこしてすぐ
に染色体の凝縮と紡錘糸の形成を行
M期|
G₁ A
融合した細胞
細胞分裂を開始した(図2)。 2
このような研究をもとに,現在では、細胞周期は細胞に内蔵された 「タイマー」によっ
して自ら進行していくと考えられている。この「タイマー」には細胞周期の進行を進め
たり停止したりする特定の機能が3か所で設定されている。これをチェックポイント
とよぶ。
G, 期チェックポイント: 1. 分裂を促す物質の存在をチェック
2. 分裂に必要な物質の蓄積をチェック
(A)をチェック
(B)をチェック
(C) をチェック
(1) 図 1,2において, 融合した細胞の核①~④ の時期を次の中からそれぞれ選べ。
(ウ) G, 期
(ア) S期
(イ) M
(エ) G2 期
(2) 実験1と実験2の結果から導き出される結論として正しいものを次の中から2つ
選べ。
(ア) 細胞周期の進行は、各時期の前の時期が完了したときに開始する。
(イ) G, 期の細胞の細胞質には, G,期に入るようにする分子が存在する。
(ウ) S期の細胞の細胞質には, S期に入るようにする分子が存在する。
融合した細胞
核③ 核④
物
(エ) M期に入るようにする分子は, S期に入るようにする分子と関係なくはたらく。
(3)
(C) のチェック機能として適切なものを次の中からそれぞれ選べ。
(A) ~
(ア) 環境温度が適切か
(イ) DNAに損傷がないか
(エ) DNAが正確に複製されているか
(ウ) 染色体が赤道面に並んでいるか
(4) 細胞融合の操作自体によって、細胞周期の進行が早くなることはない。 このことを
[ 16 石巻専修大 改〕
明らかにするためには,どのような実験を行い,どのような結果が得られればよい
か80字以内で述べよ。
巻末総合問題 113
m (1①アアイ
I
(小)7,
B = =
C- 7
(3) A-イ
(3) タマネギの根端を用いて体細胞分裂を観育し、分裂期水期の和訳を
調べ、
時間の長さが1
それぞれの時期の細胞数の割合に比例するという結果が
000
119
イタイ