ガル小糸の天駅/
GX
ニワトリの筋肉細胞から得られた"酵素Xの溶液をコハク酸ナトリウムおよびメチレン
ブルーを含むpH7.0の緩衝液と混合し, 実験I ~ⅢIの条件で保温しながらメチレンブルー
の青色の濃さの変化を測定し,結果を図に示した。
(実験Ⅰ) 反応液を30℃に保ったところ, 実線Aで
示されるように青色の濃さの変化はなかった。
(実験ⅡI) 反応液から空気を十分に除き、 30℃で保温
したところ, 青色の濃さは実線Cのように変化した。
なお、コハク酸ナトリウムの濃度を2分の1倍に薄
くして同様の実験を行ったところ, 青色の濃さの変
化は実線Cとほぼ同じであった。
(実験ⅢI) 反応液から空気を十分に除き, 30℃で保温
し、反応の途中, 矢印の位置で反応液に“ある有機酸”
のナトリウム塩溶液を加える実験を行ったところ, 青色の濃さの変化は実線Eのように
なった。なお,この操作による反応液の体積およびpHの変化は無視できる程度であった。
問1 酵素 X" の名前を記せ。
問2 実験ⅡIで反応液中に生成した有機酸を次の(a)~(e) より選び, 記号で答えよ。
(a) ピルビン酸 (b) リンゴ酸 (c) フマル酸 (d) オキサロ酢酸 (e) ケトグルタル酸
問3 実験ⅡIで空気を除いた理由を説明せよ。
メチレンブルーの青色の濃さ(相対値)
100
D
反応時間
問4 実験ⅡIでメチレンブルーの青色の濃さが変化した理由を 45字以内で説明せよ。
問5 実験Ⅲで “ある有機酸” が果たした役割を60字以内で説明せよ。
素が、 メチレンブルーを還元するため。
問5 ある有機酸は, デヒドロゲナーゼの基質であるコハク酸
と構造がよく似ているため、 酵素反応の阻害物質として
はたらいた。
問6 (ア) A (イ) D (ウ) B (エ) C (オ) A
-A
M