✨ 最佳解答 ✨
縦割り行政とは、単純に言うと組織の壁というか、各組織の縄張り意識ですね。
許認可権とは、許可をどの省庁(役所)が出すかという権限です。
身近な場所を例えると、
保育所=共働きの労働者への厚生として設置=厚生労働省の管轄
幼稚園=幼児教育の視点で設置=文部科学省の管轄
同じような施設に見えるけど、許認可権の違いがあり、はたから見ていると素人目には同じような施設だけど、運営方針もお互い違った。
保育所は、保育や預かりはできるけど、教育をしてはダメとか、違いがあった。
子供の活動を、保育と教育の違いで、厳密に線引きできないと思うのですけどね。
遊びの中に学びはあるし、学びも遊びのような活動を通してできますからね。
今は、こども園という保育所と幼稚園を合わした施設もできています。
過去の一番の例で言うと、戦前、戦中の旧日本軍です。
陸軍省と海軍省という2つの省庁が、それぞれの大臣の元で、独自に動いていました。
太平洋戦争の時は、海軍は海軍の都合で戦うので、陸軍が上陸作戦をするから、上陸部隊を乗せた船団を護衛してくれと頼んでも、海軍は、アメリカ艦隊との決戦を計画中だから、そんな協力は無理という感じで突っぱねてくる。
だから、陸軍は。自分達の都合の良いように作戦立案と実行(仕事)をする必要があったので、陸軍なのに、揚陸艦(地上部隊を運んで港以外から上陸作戦ができる軍艦)を持ち、あげくは、大戦末期に、米軍の目を盗んで、補給物資を前線の島に運ぶために、自前で潜水艦を持っている。
陸軍なのに、潜水艦を持っているんですよ!世界的にそんなのは珍しい。
とはいえ、陸軍だから、潜水艦の知識もないので、海軍の常識では考えられない潜水艦を作っている。普通、潜水艦は、前進しながら浮上(斜めに浮上)するのだが、素人の陸軍が作った潜水艦(まるゆ)は、真上に浮上するみたいな感じ。
ま、縦割り行政で、何の協力もせず、自分達の権限拡大ばかり考えている縦割り行政だから、戦争に負けちゃうんですよね。
自分達の省庁の利益は考えても、国益は考えられなかった(それに向けて、協力出来なかった。)
陸海軍は今はありませんが、縦割り行政の癖は、なぜか、日本の官公庁(お役所)には引き継がれているので、この点は何とかして欲しいですよね。
たくさんありがとうございます!!縦割り行政とは周りとの連携がとられていないことをさすのですね。例えも使っていただいてとてもわかりやすかったです!