✨ 最佳解答 ✨
解答が複数枚にわかれます
腎臓に流れた血液は、腎臓の糸球体でろ過され、原尿になります。
その後、原尿は細尿管(尿細管ともいう)を通り、この時、体に必要な水やグルコースなどが再吸収されます。
再吸収されたものは、血液中に戻り、再吸収されなかったものは、尿となり、排出されます。
(1)イヌリンの濃縮率を求めなさい
ⅠⅠ
イヌリンの濃度は血液から尿になるに当たって何倍になりましたか?
なので、イヌリンの濃縮率=尿中のイヌリン濃度/血症中のイヌリン濃度
=12.0[mg/mL]/0.1[mg/mL]
=120倍
(2)
血液中に注射されたイヌリンはろ過された後、体には必要ないので、再吸収されません。
すなわち、原尿中(血液中)に含まれるイヌリンはすべて尿に出ていくことになります。
言い換えると、『原尿中のイヌリンの量=尿中のイヌリンの量』ということになりますよね。
問題文より、5分間に生成された尿の量は5.0mLですよね。また、表より、尿中のイヌリンの
濃度は、12.0[mg/mL]ですよね。(濃度の単位から尿1mLに対して12.0mgのイヌリンが含まれ
ていることがわかりますよね)
以上より、尿中のイヌリンの量[mg]は、12.0[mg/mL]×5.0[mL]と表せますよね。
また、今回求める5分間に生成された原尿の量をx[mL]とすると、原尿中のイヌリンの濃度は
0.1[mg/mL]であるから、原尿中のイヌリンの量[mg]は、0.1[mg/mL]×x[mL]と表せますよね。
『原尿中のイヌリンの量=尿中のイヌリンの量』であるから、
0.1[mg/mL]×x[mL] =12.0[mg/mL]×5.0[mL]
これを解いてx=600[mL]
続く
(3)尿素は、こしだされた後、少し再吸収され、再吸収されなかった尿素が、
尿中に排出されます。
すなわち、『再吸収された尿素の量=原尿中の尿素の量-尿中の尿素の量』ですよね。
※原尿とはこしだされた血しょうのこと
原尿中の尿素の濃度は0.3mg/mLであり、5分間に生成される原尿の量は600mL
であるから、原尿中の尿素の量は0.3[mg/mL]×600[mL]と表せますよね。
また、尿中の尿素の濃度は20.0mg/mLであり、5分間に生成される尿の量は5.0mL
であるから、尿中の尿素の量は20.0[mg/mL]×5.0[mL]と表せますよね。
以上より、5分間に再吸収された尿素の量[mg]は
0.3[mg/mL]×600[mL]-20.0[mg/mL]×5.0[mL]=80mg
聞かれているのは、5分間に再吸収された尿素の量[mg]は
こしだされた尿素の量の何%か?です。
5分間に再吸収された尿素の量[mg]は80mg、
5分間にこしだされた尿素の量(5分間に生じた原尿中の尿素の量)は0.3×600=180mg
だから、答えは、(80/180)×100=約44% ←割合だから×100
分からなければ質問してください
ありがとうございます!!
1度考えてみます!
もしくは、この解答のように、
(1)より、尿中でのイヌリンの濃度は血しょうと比べで120倍に濃縮されている。
すなわち、尿中でのイヌリンの濃度は血しょうと比べで120倍濃くなっている。
イヌリンの量は尿中と血しょう中では変わらないのに(再吸収されないから)、尿中では濃
度が120倍濃くなっている。ということは、イヌリンが溶けている原尿は、尿量より、120
倍多い、ということ。なので、求める原尿の量は5.0×120=600
続く