✨ 最佳解答 ✨
理由は二つあります。
まず、足し算(引き算)は同値な変形にならないからです。例えば、「a=4,b=3 ならば a+b=7」は成り立ちますが、その逆である「a+b=7 ならば a=4,b=3」は成り立ちません。足し算後の式は、a=5,b=2 など別の値まで含んでしまうんですね。
解決策としては”変形前の条件“を1つ残すことです。先の例で行くと、「a+b=7, “a=4” ならば a=4,b=3」あるいは「a+b=7, “b=4” ならば a=4,b=3」とすれば同値な変形になります。
今回の問題の場合は単なる足し算(引き算)ではkを消去できないのでうまくいきません。①×(x+1)-②×yとすれば消去できますが、これは解答例の代入とほとんど同じ操作ですね。
もう一つは、恒等式を立てることが適切でないからです。恒等式というのは、変数がどのような値をとっても両辺が等しくなる等式のことです。つまり、「“変数”についての恒等式が成り立つように、“定数”の値を定める」という手法を用いることができるんですね。
xとyが変数でkが定数ですので、kについての恒等式を立てるのは”変数“と”定数“を混同していることになり上手くいきません。
別の解答例ものせておきます。二乗の和の形への同値変形を用いて、恒等式ではなく二次方程式が実数解を持つ条件に落とし込んでいます。
参考になれば幸いです。
ご丁寧な解説、感謝します!!ありがとうございます。