Biology
มัธยมปลาย
問3の(1)の②なのですが、一方のみが生存できるが、両種が安定的に生存できないところって、選択肢のオやカでも種間競争が起きるから安定的に生存できないんじゃないですか?
発展例題4 陽樹と陰樹の交代
植生の遷移に関する次の文章を読み, 下の各問いに答えよ。
発展問題
新しくできた溶岩台地など,土壌や植物体がない場所からはじまる植生の遷移を
と呼び, 山火事跡地などのすでに土壌が形成されている場所からはじまる遷
ア
移を
イ
]と呼ぶ。遷移が進むにつれて,出現する植物種は変化するが,やがて種
組成がほとんど変化しない極相と呼ばれる安定した状態になる。日本では,降水量が
豊富なため森林が極相になることが多いが, どのような極相林が成立するかは,主
にその地域の年平均気温に支配される。遷移において植物種の交代が起こるのは,生
育に必要な資源をめぐる 植物種間の奪い合いの結果と考えることもできる。
a
問1. 上の文章のア,イに入る最も適切な語を答えよ。
問2.下線部aに関して,本州の中国地方における標高200mの地点で植生の遷移が
進み, 極相まで達したとする。 次の(1),(2) に答えよ。
(1)この地点で極相まで達したバイオームの名称として最も適当なものを答えよ。
(2) このバイオームの高木層をつくる代表的な植物について,次の(ア)~(ケ)のなかか
ら適当なものを2つ選び, 記号で答えよ。
(ア) ブナ (イ)コルクガシ (ウ) タブノキ
(カ) ハイマツ (キ)コメツガ (ク) スダジイ
問3. 下線部に関連して, 異なる2つの
資源 (資源と資源2) をめぐる2種の植
物(陽樹と陰樹) の間で,右図に示す関係
が成り立つと仮定する。 この図で資源1
と資源2の量は, 「とても少ない」, 「少な
「い」, 「多い」, 「とても多い」の4つに区
分されている。これらの資源について,
一方の種は図中の境界線abcで区切ら
れた量に満たない場合に, また他方の種
は def で区切られた量に満たない場合
に,それぞれ安定に生存できない。資源
(エ)オオシラビソ (オ)ミズナラ
(ケ) アコウ
とても
多い
源多い
少ない
とても
少ない
*
I
as
多い
II
少と少
なてな
いもい
多
いいも
資源
f
1と資源2の量が実線で囲まれた領域Iや領域IIにある場合は,資源の奪い合いを
経てどちらか一方の種が生き残るが,領域Ⅲにある場合は両種が安定に共存できる。
これらのことをふまえ,次の(1)~(3)に答えよ。 ただし,両種の資源の奪い合いにお
いて,資源1と資源2以外の影響は無視できるものとする。
(1)次の①~③に記述した現象が成立する資源量について,下の(ア)~(キ)のなかから
適当なものをすべて選び、記号で答えよ。
①一方の種のみが生存することは無く,両種は安定に共存できる。
一方の種のみ生存できるが,両種は安定的に共存できない。
③両種とも安定に生存できない。
を遷種が主生
(イ) 資源1は少なく,資源2はとても多い。
(ア)資源1,資源2とも少ない。
(ウ)資源1は多く,資源2は少ない。
(オ)資源1は多く, 資源2はとても多い。
(エ) 資源1 資源2とも多い。
(キ) 資源1, 資源2ともとても多い。
(カ) 資源1はとても多く, 資源2は多い。
(2) 資源1を「光」, 資源2を 「土壌養分」 とした場合, 陰樹のみが生存できる資源
量の記述として,最も適当なものを, (1) の (ア)~(キ)のなかから1つ選べ。
(3)一般に,遷移の初期では陽樹が出現するが,遷移が進むにつれて陰樹に交代す
する。資源と資源2(2)と同様に定義した場合,資源量と生存の観点から,陽樹
が陰樹に交代する理由を40字以内で記せ。 ただし、遷移の初期における資源量は
図中の印で示してある。
(広島大)
第4章
植生と遷移
う
解答
問1.ア…一次遷移
…二次遷移
問2 (1) 照葉樹林 (2)(ウ),(ク
3.(1) ①…(キ) ②…(イ) (ウ) ③...(ア)
(2)(1) (3) 土壌養分はふえ, 林床の光が弱くな
り陰樹のみの生存に適する条件になるから。 (37字)
解説
問2. 中国地方を含む本州西南部における極相について, 約500m以下の丘陵帯では照葉
樹林となる。 タブノキ, スダジイはともに照葉樹林の代表的な樹種である。
3. (1) 右図は, (ア)~(キ)の条件を図1に当てはめたもので
ある。 ①両種が安定して生存できる領域Ⅲのみになってい
るのは(キ)のわくのみである。②(イ)と(ウ)は,一方の種のみ
が安定して生存できる。 なお, (イ)と(ウ) それぞれで生存する
種は別の種である。 ③ (ア)は,両種とも安定して生存でき
るわくを外れている。
d
a
★力:
ウ
H
オ
e!
ア
イ
(エ),(オ),(カ)のわくに関して, 領域Ⅱと領域Ⅲの境界線が
位置している。 これは,一方の種のみが生存できる場合と
2種が共存できる場合の両方があり得ることを示している。
(2)資源1が「光」 であるなら、 直線 b c と直線efはそれぞれの種の生存の可否を分
ける光の強さなので光補償点を示すと考えられる。陽樹は陰樹と比べて, 光補償点が大
きいので直線efが陽樹の光補償点である。 より低い光で生存できているのはabcで
区切られた種であり,これが陰樹であると判断される。 abcで区切られたわくの中で,
陰樹のみが生存できる条件は(イ)である。
(3)遷移が進むにつれて,土壌養分は豊かになっていく。また,森林は発達するほど林
床に届く光の量は少なくなっていく。 この2つの変化は同時に起こるので,★から右下
方向への変化が進んでいく。 (イ)の条件になったころ,土壌養分も林床の光量もほとんど
変化が無くなり,極相である陰樹林に達する。陰樹に交代する理由は,土壌養分が陰樹
の生存できる量に達することと,林床の光が弱くなり陽樹の光補償点を下回ることが主
要因である。この問いでは両条件の変化を記述することが重要である。
4. 植生と遷移 101
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