Question

Ｊ

生物基礎の問題で、なぜ「分泌顆粒数が少なくなった=ホルモンや酵素が分泌された」という考え方になるのでしょうか？どのように読み取るのでしょうか？それともこの内容は、暗記ですか？

81 すい臓のホルモン 5分 実験 正常な
マウス No. 1 と No.2 から, 一晩絶食後に血
液を採取した。 絶食後, マウス No. 1にはグ
ルコース 50mg入り生理的食塩水 0.5mL を
血管内に直接投与し, マウス No. 2には流動
食 (糖質50mgを含む) 0.5mLを胃内に直接
投与した。 投与1時間後 2 時間後に血液を採
図1
高
血糖値
ホルモン値
酵素値
低
絶食 1時間後 2時間後
Y細胞 細胞
取し血糖値, すい臓由来のホルモン値, すい臓由来の酵素値を測定した(図1)。
血糖値を上げるホルモンとしては, すい臓の ア などが知図2
られている。 図1のホルモン値は,イの推移を見たもので
ある。 すい臓由来のデンプン分解酵素にはアミラーゼがあるが,
血中で高値にならないのは、 分泌された酵素はすい管を経て, 胃
と小腸をつなぐ十二指腸に排出されるからである。
図2にすい臓の顕微鏡像の模式図を示すが,X 細胞は, 分泌物
の合成に関与する細胞小器官が発達している。 Y細胞とZ細胞は,
血管にホルモンを分泌しており, 小型の分泌顆粒に分泌物が含ま
X 細胞
。 No.1
• No. 2
れている。
(18 熊本大改)
問
ア
イ
① グルカゴン
に入る語を,次の①~④のうちからそれぞれ一つずつ選べ。
② 糖質コルチコイド ③ アドレナリン
問2 マウス No.1 と No. 2 の投与後のすい臓 図3
X細胞
④ インスリン
Y 細胞
細胞
多
のX, Y, Z 細胞内での, 細胞当たりの分泌
顆粒数の推移を観察すると, 図3のように
なった。 X, Y, Z細胞は,ア・[ イ
(相対数)
少
アミラーゼのうちどの産生細胞か。 最も適当
な組合せを、次の①~⑥のうちから一つ選
絶食 1時間後 2時間後
べ。
①
③
⑤
アXYZ
イ
アミラーゼ
Y
Z
②
X
X
Z
Y
ア
XYZ
ZZY
イ
アミラーゼ
Y
X
X
。 No.1
• No.2
» 4. 例題 6

81 すい臓のホルモン 5分 実装) 正常な
マウスNo.1とNo.2 から, 一晩絶食後に血
液を採取した。 絶食後 マウス No. 1にはグ
ルコース 50.mg入り生理食塩水.0.5mlを
内に直接投与し、マウスNo. 2には動
食(50mgを含む) 0.5mL を胃内に直接
投与した。 投与1時間後, 2時間後に血液を採
アミラーゼが働かない
1
血糖値
絶食 1時間後 2時間
アミラーゼが働く
ホルモン値
酵素値
No.1
No. 2.
Y細胞より数が多い
排出管
取し血糖値、すい臓由来のホルモン値, すい臓由来の酵素値を測定した(図1)。
血糖値を上げるホルモンとしては、すい臓アなどが知図2
グルカゴン
インスリ
られている。 図1のホルモン値の推移を見たもので
あるすい臓由来のデンプン分解酵素にはアミラーゼがあるが,X
血中で高値にならないのは、分泌された酵素はすい管を経て,胃
と小腸をつなぐ十二指腸に排出されるからである。
問1
Y胞 細胞
81 問1 ア･･･ ① イ・・・④
問2④
思考 Navi 問2 図3の結果を注意深
く読み取る。 分泌顆粒が増加する
と、ホルモンや酵素の分泌はどの
ように変化するかを推測する。
問1 すい臓由来のホルモンは、 グルカ
ゴンとインスリン。 マウスNo.1とマ
ウス No.2 はともに、絶食後に糖分を
投与されているので、 図1で血糖値が
上昇している。 ホルモン値も、血糖値
の上昇と同じく上昇しているので、こ
のホルモンは血糖値を下げるホルモン
であるインスリンだと判断できる。
問2 図2の細胞の特徴や問題文から
X細胞は外分泌腺 (消化酵素を分泌)
Y細胞と細胞は内分泌腺ホルモン
を分泌) であると判断できる。 よって、
X細胞が産生するのはアミラーゼであ
る。
加
図2にすいの顕微鏡像の模式図を示すが、 X細胞は分泌物
の合成に関与する細胞小器官が発達している。 Y細胞と細胞は、
管にホルモンを分泌しており、小型の分泌顆粒に分泌物が含ま
れている。
内分泌養
血管
アイに入る語を次の①~④のうちからそれぞれ一つずつ選べ。
⑩ グルカゴン ②糖質コルチコイド ③ アドレナリン
④ インスリン
問2 マウスNo.1とNo.2の投与後のすい臓 図3
X, Y, Z細胞内で 細胞当たりの分泌
顆粒数の推移を観察すると、図3のように
なった。 X, Y, Z細胞は, アイ・
アミラーゼのうちどの産生細胞か。 最も適当
な組合せを、次の①~⑥のうちから一つ選
X 細胞
Y
細胞
絶食 1時間後 2時間後
No. 1
No.2
ぺ。
グルカゴンインスリン
グルカゴンインスリン
ア
イ
アミラーゼ
ア
イ
アミラーゼ
D
X
Y
Z
②
X
2
Y
Y
X
Z
(2)
Y
2
X
Z
X
Y
B
2
Y
X
分数が多いホルモンや酵素が分泌されていない
分数が少ない=ホルモンや酸素が分泌されている
図3の読み取りでは、「分泌顆粒数
が少なくなったホルモンや開が
分泌された」 である点に注意する。
Y細胞と細胞の分泌顆粒の推移
を比較すると, Y細胞では増加してい
る(分泌量が減少した)のに対して、 Z
細胞では減少している (分泌量が増加
した〉ことが読み取れる。 以上より、
分泌が減少したY細胞はグルカゴン、
分泌が増加した2細胞はインスリン
を産生する細胞であると推測できる。
また, X細胞のグラフでのみ, No. 1
と No.2が異なる推移をする点からも、
X細胞がアミラーゼの産生細胞である
ことが読み取れる。
No.1とNo. 2 は, どちらにおいても
糖分が投与され, 血糖値が上昇してい
るので、ホルモンの分泌は同様の推移
をすると推測できる。 しかし、アミラー
ゼについては、グルコースを血管内に
投与した No.1 では分泌は増加しない
が、
に投与したNo.2で
は、
分
分解するために、
泌が増加すると推測できる。 よって、
異なる推移をするXはアミラー
ゼの産生だと判断できる。
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