先に検定交雑する理由って言うことを説明すると
ある個体が持つ優性形質の遺伝子型がホモ接合体なのか、ヘテロ接合体なのかっていうのを判別するために行います
雑種第1代の表現型の分離比からそれぞれの遺伝子が連鎖しているかどうかこれを判断するんです
親の遺伝子型だけじゃなくて減数分裂の時に染色体がどのように組み換えを起こしたか子の遺伝子型から読み取ることができるわけだ
検定交雑の相手(劣性ホモ接合体)の配偶子は1種類のみ検定交雑では、調べたい個体(この場合F1)を、全ての遺伝子座で劣性ホモ接合体と交配させる
劣性ホモ接合体は、減数分裂によって作られる配偶子が常に劣性遺伝子のみだから子の表現型がF1が作った配偶子の遺伝子型を直接反映する
もし2つの遺伝子(これを仮にAとBとおきます)が連鎖していなければ、F1(例えばAaBb)はAB, Ab, aB, abの4種類の配偶子をそれぞれ等しい比率(1:1:1:1)で作るのはわかりますよね。
そのため、検定交雑によって生まれる子も、それぞれの表現型が1:1:1:1になる
もし2つの遺伝子(これもAとBとおきます)が連鎖している場合、F1は親から受け継いだ組み合わせ(例えばABとab)の配偶子を多く作り、組み換えによって生じる配偶子(AbとaB)は少数しか作れない。
その結果、検定交雑によって生まれる子の表現型の比率は、連鎖していない場合とは全然違う比率になるんですね。
組み換えによって生じる子の割合が少ないことで、遺伝子間の組み換え価をある程度推定して 連鎖しているかどうか またその強さはどうかってことを判断できます