Biology
มัธยมปลาย
解説のよって以降の内容の意味が理解できないので教えていただきたいです。
生物
B 人類の移住などの影響を受け, 現在はオーストラリアのタスマニア島だけに生息
する大型の有袋類であるタスマニアデビル (図2) は, 伝染性のがん (疾患D) の脅
このがんは、タスマニアデビルが個体どうしで噛み合うことで, 傷口から入り込ん
ほぼ全領域に感染拡大を続け, 野生のタスマニアデビルの個体数は激減している。
威にさらされている。 疾患 D は, 1996年に最初に確認されてからタスマニア島の
だ他個体のがん細胞が, 免疫系の拒絶反応を受けることなく生着することで引き起
こされる。
伝染性のがんは, タスマニアデビルのほかは、 (c)イヌと海産の貝類(ムールガイ)
などのごくわずかな例しか知られていない。 疾患Dについては,その後の研究に
よって、疾患D を示す症例でがん細胞が同様の異常な染色体構成を示すことなど
から,このがん細胞がかつて存在した単一の雌個体の末梢神経系のシュワン細胞に
由来することも確認されている。
図 2
問5 問題文と次の文章から導かれる, 疾患Dの発症や発症の仕組みに関する推
論として適当でないものを、後の①~④のうちから一つ選べ。
19
通常,ヒトのがん細胞はある種のMHC をもたないことが多く,これがT細
胞による認識を逃れ, 体内で増殖することにつながる。 タスマニアデビルでは,
個体数が少ないこと,免疫系の老化が早いことなどから、がん細胞の生着が起
こると考えられている。
①シュワン細胞は, 外胚葉由来なので移植されても拒絶されない。
若齢のタスマニアデビルに比較して, 老齢の個体は疾患Dを発症しやすい。
③ 疾患 D のがん細胞は, MHC の発現が抑制された状態にある。
2④ 現生のタスマニアデビルは遺伝的多様性が低く、他個体の細胞を受け入れ
やすい。
問5 19 正解 ①
① 誤り。シュワン細胞は表皮細胞などと同じく外胚葉由来であるが、外胚葉由来の細胞は一般に MHC をもつの
で,移植すると拒絶される。よって,疾患D を引き起こす原因となる細胞がシュワン細胞に由来するというこ
とだけでは疾患Dの発症機序にはつながらない。
② 正しい。 問5で与えられた文章にあるように、タスマニアデビルの免疫系の老化が早ければ,拒絶反応に働く
キラーT細胞の機能が低下する可能性がある。したがって、若齢個体よりも老齢個体で顕著に細胞性免疫が不全
となって他個体由来の細胞を排除できなくなり, 疾患Dを発症しやすくなることが考えられる。
③ 正しい。 問5 で与えられた文章中に示される,ヒトのがん細胞がある種のMHCをもたないことで,T細胞に
よる認識を逃れて体内で増殖することから考える。 疾患Dのがん細胞がMHC の発現が抑制された状態にあるな
ら,タスマニアデビルでもヒトと似た仕組みで他個体に由来するがん細胞を排除できなくなっている可能性があ
る。
④ 正しい。 問題文にあるように, タスマニアデビルは人類の移住などの影響でタスマニア島の個体群だけが生存
している。 さらにそのなかでも個体数が減少しているから, タスマニアデビル集団は遺伝的多様性が低いことが
考えられる。その場合, 拒絶反応に関係する抗原となる分子やその認識に働く分子の多様性が低く、他個体由来
のがん細胞も受け入れてしまう可能性がある。
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