分詞の修飾に限ったことではないのですが、
一語なら前から
二語以上なら後ろから
というのは経験上そうなることが多いというだけで、根拠は全くありません。
名詞を前から修飾するのと後ろから修飾するのは、根本的な役割というか、表したいことが違うんです。
前置修飾は、
修飾される名詞の持つ「基本的な性質」を表していて、その性質はどんな状況であっても不変なもの、普遍的なもの、という感覚です。
後置修飾は、
名詞についての、追加説明や補足であって、いま一時的にこうだ、ということを表しています。
基本的に後置修飾は、分詞でも不定詞でも前置詞句でも、形容詞一語の場合(あとで例文を出します)の場合でも、関係代名詞+be動詞の省略と考えてよいのです。ということは省略されているbe動詞には時制があるので、その時制のときに限定された状況を述べていることになります。
前置修飾は時制がないので、逆に言うと時制にとらわれない、不変のこと・普遍的一般的なこと を述べているということになります。
ですから
Ai analyses all data obtained.は
Ai analyses all data (which is) obtained.
ってことで、
all dataって言っても世の中にある全てのデータじゃなくて、【いま(isだから)得られている】全てのデータってことだよ、ということになります。
Ai analyses all obtained data.
とは言わないと思います。
obtained という単語自体が、一時的な動作の受動を意味するので、時制がない不変のことを表すのにはそぐわないからです。
文法問題などでは形容詞availableなどでよく同じパターンの文を見かけます。
Do you have any room available?
(いま)空いている部屋ありませんか?
前と後ろの使い分けすごい曖昧だったので、助かりました!
ありがとうございます。