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ＧＮＩもＧＤＰもそれぞれ人口で割ったものは「１人あたりＧＮＩ」「１人あたりＧＤＰ」といいます。
ＧＤＰは国内総生産のことで、ある期間に国内でどれだけの価値が生産されたかを集計したもので、国内の経済活動の活発さを図る指標です。
基本的に、モノやサービスの金額をもとに計算します。
昔は国の経済活動の活発さを図る指標としてはＧＮＰ（国民総生産）が使われていました。
これは日本国民がどれだけの価値を生産したかというもので、外国で収入を得る人（たとえばメジャーリーガー）の分も含んでいます。
昔は、外国で収入を得る人はほとんどいなかったので、ＧＮＰを使っても日本の経済活動の活発さを見ることができました。
でも、今は、海外で収入を得る人が増えたので、ＧＤＰを使用しています。
ところで、ＧＮＩ（国民総所得）ですが、ＧＮＩ＝ＧＮＰ です。
「日本人が作り出した価値」と「その結果日本人が得る所得」は理論的に同じだという考えです。
政治経済や現代社会で「三面等価の原則」と呼ばれる内容が出てきます。
長くなりましたが、ＧＮＩとＧＤＰの違いは分かってもらえましたか？
少なくとも、 ＧＤＰを人口で割ったらＧＮＩ ではありません。
