11-1 逆滴定
値は有効数字2桁とし, 原子量は次の値を用いよ。
H:1, N:14, 0:16, K:39
(実験)
硝酸アンモニウムを含む肥料5.0gをはかりとり,これに水酸化ナトリウム水溶液を加え
て加熱した。発生したアンモニアガスを 0.10mol/L の希硫酸100 mL に吸収させた。この
吸収液に指示薬としてメチルレッド(変色域 pH 4.2~6.2)を加えて,0.20 mol/L 水酸化ナト
リウム水溶液で滴定したところ, 37.5mL を要した。
問1 硝酸アンモニウム水溶液は戦性, 中性, 塩基性のいずれの性質を示すか。イオン反応
式を用いて,理由とともに答えよ。
問2(i) この滴定の終点における水溶液は, AとBの混合水溶液と考えることができる。A,
Bに適する化合物名と化学式を答えよ。
(i) この滴定でフェノールフタレイン(変色域 pH 8.0~9.8)を指示薬として用いると,
指示薬の色が変化するまでに要する水酸化ナトリウム水溶液の体積は,メチルレッド
を用いたときより多くなる。余分に滴下された水酸化ナトリウムはどのような反応を
起こすか。イオン反応式で答えよ。