4 かずきさんとみおさんの会話文を読み、 あとの問いに答えなさい。
かずき : 毎年のように大雨による災害が発生しているね。 大雨特別警報
と呼ばれる, 今までの警報よりも危険なレベルを示す警戒情報
も出されるようになったね。
みお: そうだね。 積乱雲と呼ばれる雨雲が原因みたいだね。
かずき
短時間に強い雨が降るとテレビの
この積乱雲ができるときは,
①
天気予報で天気図(図1)を使って説明していたよ。 また, 大き
な災害が起こるときは, 雨が長時間降り続くことが多いね。
みお: 図1と図2の天気図を比べて考えてみよう。 長雨が続く梅雨の
時期は、日本周辺に2つの気団が発達するから、図2の前線が
できやすいね。
せんじょうこうすいたい
かずきそうだね、 この前線の特徴が、雨が長く降る原因になっている
んだね。 そういえば、ニュースでも線状降水帯という, 長時間
雨を降らせる現象のことを説明していたよ。
みお : 2017年の九州北部豪雨の記録によると、台風の影響で湿った風
が前線に吹き込んだことも, さらに雨がひどくなった原因みた
いだね。
かずき : 空気中の水蒸気の量と雲のでき方には、 何か関係があるのかな。
みお : 空気中の水蒸気の量が雲のでき方にどのように関係しているか,
実験してみよう。
図1 4月20日の天気図
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図2 6月20日の天気図
図3
温度計
試験管
・金属製の
コップ
〈実験A> 室温20℃の閉め切った部屋の中で、図3のように金属製のコップにくみ置きの水を入れ、水温
を下げたところ,9℃になったときにコップの表面に水滴ができた。
すいてき
b
<実験B> <実験A〉 と同じ部屋の中に加湿器を置き, 電源を入れて数時間加湿した。 その後, 室温20℃の
ときと同様の実験を行ったところ, 水温が15℃になったときにコップの表面がくもった。 なお, 加湿器
の中には、電源を入れる前には1000gの水が入っていたが, 減少していた。 また,この部屋の容積は
63m² で,実験の間, この部屋の気体の出入りはなかったものとする。
〈実験C〉〈実験B〉を行った翌日, 〈実験A> と同じ部屋の中に電気ストーブを設置し、室温を28℃に上げ,
乾湿計で部屋の湿度を測定した。