四 次の短歌を読んで、あとの11・②の問いに答えなさい。
A限りなく疲れたる眼にながめけり我がつまさきのなでしこの花
かたやまひろこ
片山広子
B親のかほけさやうやくに見いでたる瞳はいまだ水のごとしも
みかじまよしこ
三ヶ島葭子
C睫毛より涙したたる両眼を映画にて見にきその大写し
きたはらはくしゅう
北原白秋
はつなつ
D梅雨さりぬまづ (注1) はなだ草初夏の瞳をあげてよろこびを云ふ
よさのあきこ
与謝野晶子
なんぷう
E 夏はきぬ (注2)
相模の海の南風にわが瞳燃ゆわが心燃ゆ
(注1) はなだ草=ツユクサのこと。 夏に青い花を咲かせる草花。
(注2) 相模の海=神奈川県西部にある相模湾。
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よしい いさむ
吉井勇
初句のあとに意味やリズムの上で最も大きな区切りがあり、対句
を用いている短歌をA~Eの中から一つ選び、その符号を書きなさ
い。
(②) 生徒たちがA~Eの短歌について話し合っている。これを読んで、
あとの ~③の問いに答えなさい。
0さん 「眼」や「瞳」 を詠み込んだ短歌ばかりだね。
Pさん
この中で
の歌だけ、実際の「眼」や「瞳」を歌
っておらず、
b
の比喩として用いているね。
Cの歌の
d」という表現は、どういう意味
だろう?
Rさん 明確な意思や感情がまだ読み取れない様子を表してい
ると思う。
Sさん なるほど。私は
」の歌の
■」と同じ状態を
表しているのかと思っていたけれど、Rさんの解釈のほ
うが良さそうだね。
aに入る短歌をA~Eの中から一つ選び、その符号を書き
なさい。また bに入る適当な言葉を一字で考えて書きなさい。
に入る短歌をA~Eの中から一つ選び、その符号を書き
なさい。また dに入る最も適当な言葉を、その短歌の中から
五字で抜き出して書きなさい。
に入る短歌をA~Eの中から一つ選び、その符号を書き
なさい。またFに入る最も適当な言葉を、その短歌の中から
五字で抜き出して書きなさい。。
a
(D
センを祀る。