20世紀中頃,アメリカやイギリスではヒトの排出した化学物質による汚染で,
大型の鳥類が激減するという現象が起こった。下図は, アメリカの水域 A, B
における,当時の生物体内での有害物質X と有害物質 Y の濃度を示している。
矢印は被食-捕食の関係を示しており, 生物名の下にある数値は,それぞれの
水域の水に含まれている有害物質の濃度を1とした場合の, 各生物の体内での
有害物質の相対濃度を示している。 なお, 実際の生態系では, 被食一捕食の関
係は複雑な網目状になっているが, ここでは便宜上,図中の単純な食物連鎖の
みを考えることとし, それぞれの水域で, プランク トンを一次消費者, セグロ
カモメおよびミサゴを四次消費者であると考える。
(水域A(有害物質 X)]
[水域B(有害物質 Y)]
プランクトン
プランクトン
500
1万3000
イワシ
アミ類
4万5000
7万7000
ダツ
キュウリウオ
69万
84万
ミサゴ
セグロカモメ
460万
2500万